飲み過ぎに注意

前述したように、緑茶の種類によってはカフェインが多く含まれるため、飲み過ぎに注意が必要です。カフェインの過剰摂取によって、めまいや興奮、震え、不眠、下痢、吐き気などの症状をもたらすおそれがあります。

また、カフェインは緑茶以外の飲み物や食べ物にも含まれているため気をつけましょう。(※11)

【Q&A】緑茶ダイエットにおすすめな緑茶の種類は?

A:カテキンの含有量が多いのは「かまいり茶」です。

緑茶のダイエットに役立つ作用は、おもにカテキンの作用。緑茶のなかでも、カテキンの含有量(茶葉乾燥重量あたり)が多いのはかまいり茶で、ガレート型カテキンを多く含んでいます。

また、カテキンは日光を多く浴びると合成が進むため、日照時間の多い夏に摘まれる二番茶・三番茶のほうが、春に摘む一番茶よりもカテキン含有量が多いですよ。(※8,14,15)

【Q&A】ダイエット中におすすめな市販の緑茶は?

A:保健機能成分を含む、特保の緑茶がおすすめです。

具体的には、内臓脂肪を減らすのを助ける「ヘルシア 緑茶」や体脂肪を減らすのを助ける「伊右衛門 特茶」、食事から摂取した脂肪の吸収を抑えて糖の吸収をおだやかにする「綾鷹 特選茶」など、特定保健用食品として消費者庁の許可を得た緑茶があります。

同じ特保でも商品によって認められている成分や機能が異なるため、目的によって選ぶとよいでしょう。(※16,17,18,19)

【Q&A】緑茶にレモンを入れるとダイエット効果が高まる?

A:作用が高まるとはいい切れませんが、緑茶とレモン双方にダイエットに役立つはたらきが期待できます。

レモンに含まれるクエン酸は、エネルギーの代謝経路を活性化し、代謝の向上に役立ちます。レモンにはカリウムも豊富なことから、むくみが気になる方にもおすすめです。

また、前述したように、緑茶には脂質やコレステロールの吸収抑制、血糖値の上昇を抑える作用が期待できます。(※5,7,8,20,21)

【Q&A】冷たい緑茶VS温かい緑茶。ダイエット向きなのはどっち?

A:温かい緑茶がおすすめです。

効率よくエネルギーを消費するには、基礎代謝を高く維持することが大切です。基礎代謝が高い人は、体温が高く血のめぐりがよいと考えられています。

冷たい飲み物は体温を下げたり、内臓のはたらきを低下させたりするおそれがあるので、温かい緑茶を取り入れ体を冷やさないようにしましょう。また、80℃以上の高温の湯で淹れるとカテキンを多く摂取できるというメリットもありますよ。(※12,22)

ダイエットのサポートに緑茶を取り入れよう

緑茶に含まれるカテキンは、継続的に摂ることで、脂質やコレステロールの吸収を抑えるはたらきが期待できます。そのため、ダイエットのサポートに役立つと考えられますよ。

ダイエットに活かすには、高温の湯で淹れた緑茶がおすすめ。食前に飲むと血糖値の上昇をゆるやかにし、脂肪の蓄積を抑えられますよ。手軽に取り入れたい方は、ペットボトルのガレート型カテキンを含む緑茶を選んでみてくださいね。いずれも継続することが大切なので、毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
(2024/08/17参照)
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