ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

バターコーヒーダイエットとは?

バターコーヒーとは「グラスフェッドバター」と「MCTオイル」を加えるコーヒーのこと。

グラスフェッドバターは牧草を食べて育った牛のミルクで作られたバターで、カロテンが多く含まれています。MCTオイルは、一般的な油と比較して脂肪の消費を高める作用が確認されており、中鎖脂肪酸が主成分となる油です。

朝食をバターコーヒーに置き換えるダイエット方法があるようですが、食事をバターコーヒーだけにする極端な食事制限はかえって健康を損なうおそれが……。管理栄養士としてはおすすめできません。

それではバターコーヒーダイエットの上手なやり方や、具体的なメリットを見ていきましょう。(※1,2)

バターコーヒーがダイエットに効果的な理由とは?

効果的な理由

  1. 腹持ちがよいから
  2. 脂肪の消費に役立つから
  3. 基礎代謝を高めるから

腹持ちがよいから

バターコーヒーにはバターやMCTオイルといった油を加えます。それにより、胃や腸での滞留時間が長くなるメリットが。消化・吸収に時間がかかる分、腹持ちがよくなって、満腹感が持続しますよ。

不要な間食を抑えられれば、食べすぎ対策にも役立ちます。(※3)

脂肪の消費に役立つから

バターコーヒーに加えるMCTオイルには「中鎖脂肪酸」が含まれています一般的な油の脂肪酸は長鎖脂肪酸で、体に貯蔵されたあと必要に応じてエネルギーになります。一方、中鎖脂肪酸は、日常活動時に脂肪をエネルギーとして分解するという特徴がありますよ。

また、グラスフェッドバターの「共役リノール酸」には、脂肪の分解にかかわる酵素を活性化させるはたらきが。さらに、コーヒーに含まれるポリフェノールの一種、「クロロゲン酸」の摂取によって脂肪の消費量が高まるといわれていますよ。(※1,4,5,6)

基礎代謝を高めるから

通常のコーヒーの情報をもとに解説します。コーヒーに含まれる「カフェイン」を摂ると基礎代謝が上がるといわれています。個人差はあるものの、コーヒー3杯で基礎代謝量が約12%増加したとのデータが。

実際にコーヒーを飲んでから運動した人では、代わりに白湯を飲んだ人よりも消費カロリーが多かったという実験結果も報告されていますよ。(※7,8)

バターコーヒーダイエットのやり方

バターコーヒーの作り方

バターコーヒーはとっても簡単に作れます。材料はブラックコーヒー1杯(200g)、グラスフェッドバターとMCTオイルを各15gほど。

淹れたての温かいブラックコーヒーにグラスフェッドバターとMCTオイルを溶かし、ミキサーやブレンダーでよく撹拌するだけで作れます。ほっと安らげるクリーミーな味わいですよ。グラスフェッドバターとMCTオイルの量はお好みで調整しても。(※9)

バターコーヒーダイエットのポイント

  1. 飲む量は一日1杯までを目安に
  2. 食事のバランスに気をつける
  3. 適度な運動をおこなう
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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