胃に負担がかかるおそれ

バターコーヒーのメリットとして、脂質は消化・吸収に時間がかかるため、腹持ちがよくなるとお伝えしました。その一方で、胃や腸の負担も大きくなります。

腸で脂肪の消化吸収を促すホルモンには、同時に胃のはたらきを抑制する作用も。胃の調子が優れないときは、バターコーヒーを飲むのは避けたほうがよいでしょう。(※3,18)

バターコーヒーダイエットについてのQ&A

Q. バターコーヒーダイエットの成果は1ヶ月で出る?

A:バターコーヒーだけで1ヶ月の成果を得るのは、むずかしいでしょう。

ダイエットでは摂取エネルギーよりも消費エネルギーを高く調整します。そのためバターとMCTオイルを使うバターコーヒーだけに頼っては、むしろ摂取カロリー増加のおそれが……。

ダイエットの目安として1ヶ月で体重の1%減を目指し、3~6ヶ月をかけて体重の3%減が推奨されています。体重70kgの場合、1ヶ月なら0.7kg減で十分という計算です。

食事の管理や体重記録を適切にしても、すぐに大きな成果がでるとは限りません。ダイエットは長期的にコツコツと取り組みましょう。(※2,13,15,16,19)

Q. 食事の置き換えにバターコーヒーを摂ってもよい?

A:食事をバターコーヒーだけで済ませるのは、やめましょう。

食事制限を極端におこない、一時的に体重が減ったとしても、リバウンドやストレスに悩まされるリスクがあります。また必要な栄養素が不足した場合に健康を害することも。健康を第一に考え、ダイエット中も主食・主菜・副菜をそろえたバランスのよい食事をしましょう。(※2,13)

Q. バターコーヒーダイエット中におすすめの食事メニューは?

A:脂質を控え、食物繊維の多い食事がいいですね。

バターコーヒーの材料であるバターとMCTオイルは、主成分が脂質。摂り過ぎた脂質は中性脂肪として体に蓄えられてしまいます。トータルの脂質摂取量が多すぎないように食事量の内容を調整してくださいね。

脂質を吸着・排泄するためには、食物繊維の摂取がおすすめです。食物繊維の多い野菜や海藻を食事に取り入れましょう。(※15,16,17,20)

Q. バターコーヒーは運動前と後、どちらに飲むのがおすすめ?

A:参考までの回答となりますが、通常のコーヒーなら、運動をする1時間ほど前に飲むのがおすすめです。

運動前にコーヒーを飲むとカフェインの作用によって中性脂肪の分解が促され、エネルギー消費量が増えるためです。コーヒーを飲んでから一定の時間を置くことで、糖質ではなく脂肪がエネルギーとして消費されやすくなりますよ。

しかし、バターコーヒーはバターが入っています。脂質の多いものは消化に時間がかかるおそれがありますので、運動前に飲む場合は通常のコーヒーがおすすめですよ。(※17,21,22)

Q. 糖質制限中に飲んでもいい?

A:バターコーヒーは砂糖を入れないので、糖質制限中も飲めます。

バターコーヒーに使うMCTオイルは100gあたりの糖質量が0gです。しかし糖質が少ないといっても脂質やカロリーは高いので、飲み過ぎに注意してくださいね。(※16)
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