ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

タンパク質ダイエットで必ずしも痩せる訳ではない

この記事ではタンパク質ダイエットのやり方をご紹介しますが、タンパク質が豊富な食品を摂れば必ず体重が減るというわけではありません。ダイエットを成功させるには食事量を調整するほか、規則正しい生活を送ったり、適度に運動したりすることが重要です。

また、特定のものしか食べないという極端なダイエットをおこなうと、栄養不足や体調不良に陥るおそれがあるため注意しましょう。(※1)

「タンパク質ダイエット」とは?

タンパク質ダイエットのやり方

タンパク質ダイエットとは、タンパク質が豊富なものを食事や間食に摂り入れる方法です。肉類や魚介類などを使う「主菜」にごはんやパンの「主食」、野菜やきのこ類を使う「副菜」を合わせると、バランスのよい食事になります。

パンや米しか食べないという単品食べを避けるのがポイント。複数のおかずを作れない場合は、トーストに卵をプラスするといったようにタンパク質が摂れる食品を合わせてくださいね。(※2)

タンパク質ダイエットの効果

タンパク質は、糖質や脂質と同様に身体を動かすエネルギー源になります。一般的な食生活では、過剰摂取すると肥満の原因となる糖質や脂質からエネルギーを摂りがち。たとえば成人女性では、約40%の人が脂質を摂り過ぎています。

タンパク質が豊富な食品をしっかり摂ると、糖質・脂質・タンパク質の摂取バランスがよくなりますよ。また、これからご紹介するように、タンパク質の作用がダイエット中に役立つことも期待できます。(※3,4,5)

ダイエット中にタンパク質が必要なのはなぜ?

筋肉量UP=基礎代謝UPにつながる

太る原因のひとつとして、筋肉量の減少や老化に伴う基礎代謝の低下が挙げられます。基礎代謝とは生きるために必要な最低限のエネルギー量のこと。低下すると一日の消費エネルギー量が減ります。

基礎代謝の約2割は骨格筋で消費されているため、筋肉量が基礎代謝に大きく影響しています。タンパク質は筋肉の材料となる栄養素なので、筋肉量を増やして基礎代謝を高めるうえで役立ちますよ。(※6,7)
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