ライター : 相羽 舞

管理栄養士

ダイエット中ココアを飲めば必ずしもやせるわけではない

ココアに含まれる栄養や効能によって、ダイエットに役立つ可能性はありますが、ココアを飲むだけでやせるというものではありません。食事を摂らず、ココアだけを飲むような極端なダイエットは、リバウンドや体調を崩すおそれがあるため避けましょう。

ダイエット中は、食事から摂取するカロリーを調整し、体を動かして消費するカロリーを増やすことが大切です。では、ココアにはどのくらいカロリーがあるのか確認していきましょう。(※1)

知っておこう!ココアのカロリーや糖質量

純ココア

重量エネルギー量(カロリー)糖質量
お湯120mlで割ったココアコップ1杯(125g)純ココア5gを使用19kcal0.9g
牛乳120mlで割ったココアコップ1杯(139g)純ココア5gを使用95kcal6.9g
(※2,3,4)
原材料がココアパウダーのみの純ココアは、コップ1杯あたり19~95kcal。カロリーや糖質が少なくダイエット中の飲み物に向いています。甘みがないため飲みにくさがあるかもしれませんが、甘さを調節できるのがメリットです。

ちなみに、砂糖7gを足すとカロリーは27kcal、糖質量は7.0gあがります。

ミルクココア

重量エネルギー量(カロリー)糖質量
お湯120mlで割ったココアコップ1杯(140g)ミルクココア20gを使用80kcal15.0g
牛乳120mlで割ったココアコップ1杯(144g)ミルクココア20を使用156kcal21.0g
(※2,3,4,5)
砂糖や乳類が含まれるミルクココアは、純ココアと比べてカロリー・糖質ともに高め。お湯で割った場合の1杯あたりのカロリーは80kcalで純ココアの約4倍、糖質量は15.0gで約17倍です。

お湯だけでもおいしく飲めるよう調合されて甘みがあるため、糖質量が高くなります。

ココアの効果

効果

  1. 抗酸化作用
  2. 整腸作用
  3. 冷え対策
  4. リラックス作用

抗酸化作用

ココアパウダーの原料となるカカオマスには、抗酸化作用のある「カカオポリフェノール」が含まれています。抗酸化作用とは、増えすぎると老化や免疫力の低下を引き起こします。また、活性酸素のはたらきを抑えたり、取り除いたりすることで身体を守る作用です。

カカオポリフェノールは、ミルクココアよりも純ココアに多く含まれているため、効率よく摂りたいときは純ココアを選びましょう。(※6,7)

整腸作用

ココアには食物繊維が多く含まれており、特に「リグニン」という不溶性食物繊維が豊富です。便秘の症状を感じている成人男女にリグニンの入ったココアを2週間飲んでもらったところ、排便回数が増えたと確認されています。

ココアには不溶性、水溶性の両方が含まれ、どちらの食物繊維も腸内環境を整えるのに役立ちますよ。また、不溶性食物繊維には便の量を増やすはたらきが、水溶性食物繊維には小腸で栄養素の吸収を穏やかにするはたらきがあります。(※2,8,9)
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