ライター : 小嶋絵美

フードライター / 管理栄養士

コーヒーの飲み過ぎは体に悪い?体への影響

コーヒーの飲み過ぎによる影響

  1. 良質な睡眠を妨げる
  2. 下痢や吐き気を起こす
  3. カフェイン中毒のリスク
  4. 胎児への影響が懸念される
  5. 貧血につながるおそれ

良質な睡眠を妨げる

適量のコーヒーであれば、カフェインの覚醒作用により集中力が増すメリットが知られています。ただし、飲み過ぎると眠気を誘う「アデノシン」という成分の働きを抑え、睡眠に影響を与えてしまうおそれがあるのです。

最近寝付けない、眠りが浅いと感じたときは、コーヒーをはじめカフェインを含む飲み物を摂り過ぎていないか、食習慣を見返してみましょう。(※1)

下痢や吐き気をおこす

コーヒーのカフェインを過剰摂取すると、消化器官への刺激となり、下痢や吐き気を引き起こすことがあります。

また、コーヒーは胃酸の分泌を促します。空腹時にブラックコーヒーを飲むと胃が荒れてしまうので、注意しましょう。コーヒーはミルクを多めに入れてカフェオレにしたほうが、胃にやさしいですよ。(※2,3)

カフェイン中毒リスク

コーヒーに限りませんが、カフェインを摂り過ぎると「カフェイン中毒(依存)」のリスクがあります。具体的な身体症状は、頭痛、胃痛、体の冷え、不眠などです。

カフェインはコーヒーのほか、エナジードリンクに多く含まれています。コーヒーとエナジードリンクを一緒に摂ることは避けてくださいね。また、エナジードリンクの多飲は命に関わる危険がありますので、絶対にやめましょう。(※2,4)

胎児への影響が懸念される

カフェインは胎盤を通過し、胎児の血中にも移行しやすいです。妊婦が高濃度のカフェイン摂取をした場合に、胎児の発育を阻害するおそれが報告されています。

日本では妊婦のカフェイン摂取量に基準がありません。カナダ保健省(HC)では、妊婦のカフェイン摂取量は一日あたり300mg(マグカップのコーヒーなら約2杯)までとしています。(※5,6)

貧血につながるおそれ

カフェインには鉄や亜鉛など、ミネラルの吸収を妨げる作用があり、貧血につながるおそれがあります。

実際、カフェインの摂り過ぎで起こるカフェイン中毒の代表的な症状のひとつが、貧血です。コーヒーのほか、紅茶やチョコレートからも知らず知らずのうちにカフェインを摂り過ぎないよう気をつけたいですね。(※4)
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