ライター : 相羽 舞

管理栄養士

緑茶を飲むだけでやせるわけではない

この記事では、ダイエットに活かせる緑茶の効能や飲み方をお伝えしますが、緑茶を飲むだけでやせるわけではありません。

ダイエットの基本は、食事から摂るエネルギーよりも、体を動かして消費するエネルギーを増やし、減量を目指すことです。そのため、食生活の見直しや、意識して体を動かすようにするのが大切です。また、食事の代わりに緑茶だけを飲むような極端な制限は、健康を損なうおそれがあるので避けてくださいね。

それでは、緑茶のダイエットに役立つ作用をみていきましょう。(※1)

緑茶ダイエットに期待できる効果

理由

  1. カロリーがほぼない
  2. 脂質の吸収を抑制する
  3. コレステロールの吸収を抑制する
  4. 血糖値の上昇を抑える

カロリーがほぼない

ダイエット中は飲み物から摂るカロリーはなるべく減らしたいですよね。緑茶はカロリーがほとんどなく、100gあたりのカロリーはせん茶で2kcal、玉露で5kcal、かまいり茶で1kcalです。そのため、ダイエット中でも取り入れやすいといえます。(※2,3,4)

脂質の吸収を抑制する

食事から摂った脂肪は、膵リパーゼという消化酵素によって分解されてから吸収されます。緑茶に含まれる茶カテキンのなかでも「ガレート型カテキン」は、膵リパーゼによる脂肪の分解を抑えるはたらきがあります。

脂肪が分解されにくくなることによって体内への吸収を抑制すると考えられています。(※5,6)

コレステロールの吸収を抑制する

ガレート型カテキンには、コレステロールの吸収を抑制するはたらきが確認されています。

血清総コレステロールが高めの人において、12週間ガレート型カテキンの摂取を継続した研究では、総コレステロール値とLDL(悪玉)コレステロール値の低下が見られたとの報告があります。特に男性において顕著に見られていますが、女性単独の実験においても同様の作用が確認されていますよ。(※7)

血糖値の上昇を抑える

カテキンには、食後の糖の吸収を抑える作用があります。そのため、食事の前に飲むことで食後血糖値の上昇がゆるやかになると考えられますよ。

血糖値が急激に上がると、糖を脂肪として身体にため込む、インスリンというホルモンが必要以上に分泌されるおそれがあるため、ダイエット中は血糖値の上昇をゆるやかにすることも大切です。(※8,9)
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