作業効率を上げる「カフェイン」

緑茶に含まれるカフェインには、集中力を高める作用があります。カフェインは脳を覚醒させることで知られていますが、集中力や注意力を向上させるはたらきもありますよ。

実際に、カフェイン摂取後に認知機能テストをおこなうと、誤りが減り作業効率が上がることが報告されています。集中したいときに、緑茶を取り入れてみてはいかがでしょうか。(※8)

抗酸化作用のある「ビタミンC」

緑茶には、活性酸素のはたらきを抑えるビタミンCが含まれています。活性酸素は加齢やストレスによって増加すると、無毒化が追いつかずに細胞を傷つけ、老化を引き起こす原因に。

ビタミンCは体内で作ることができないので、毎日摂取する必要があります。また、皮膚や粘膜の健康を保つはたらきもありますよ。(※9,10)

緑茶は一日に何杯飲んでいい?

緑茶に含まれるカフェインは、適量であれば眠気覚ましや集中力の向上に役立ちますが、摂り過ぎるとめまいや不眠、吐き気などをおぼえるおそれが。カフェインの感受性は個人差が大きいとして、日本では摂取量の上限が決められていません。

一方、世界の各機関では、カフェイン摂取の目安量が設定されています。欧州食品安全機関(EFSA)やカナダ保健省では、健康な成人で一日あたり400mg以下であれば、健康に悪影響を与えないとしています。

緑茶だけに換算すると、一般的な湯呑(150ml)で一日13杯ほどなら問題ないということになります。なお、緑茶のなかでも玉露はカフェイン量が多く、一日あたり1杯までが目安です。カフェインは緑茶以外にも含まれているので、コーヒーや紅茶をほかにも飲む場合は飲み過ぎないように調整してくださいね。(※8,11,12)

ダイエット中に緑茶を飲むときのポイント

飲む量

緑茶の作用をダイエットに活かすには、一日あたり、カテキンを500mg以上摂取すると良いといわれています。湯呑一杯の緑茶にはおよそ50mgのカテキンが含まれているため、一日約10杯ということになります。

一日10杯の緑茶を飲むのが大変な場合は、急須で濃いめに淹れるのがおすすめです。(※13)

飲むタイミング

ダイエット中におすすめの緑茶を飲むタイミングは、食事の前です。前述したように、緑茶に含まれるカテキンには、食後血糖値の上昇を抑える作用があります。

食事の前に緑茶を飲むことで糖の吸収がゆるやかになり、脂肪をため込むはたらきをもつインスリンの分泌を抑えられますよ。(※2,4)

淹れ方

飲む量のポイントでお伝えしたように、緑茶を濃いめに淹れると効率よくカテキンを摂取できます。

ただし、カテキンは渋み成分なため、濃く淹れ過ぎると渋くて飲めなくなってしまうので注意が必要。緑茶のおいしさを感じられる程度の濃さに調整してくださいね。(※13)
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