貧血対策に役立つ「鉄」

鉄はミネラルの一種で、赤血球のヘモグロビンに存在します。不足すると貧血になってしまい、集中力の低下や頭痛、筋力低下といった症状を引き起こすおそれが。

生のブロッコリーには100gあたり1.3mgの鉄分が含まれています。鉄は、動物性たんぱく質やビタミンCと一緒に摂ると吸収しやすくなる特徴が。ブロッコリーにはビタミンCも含まれるので、効率よく摂取することができますよ。(※1,8)

皮膚や粘膜の健康を保つ「β-カロテン」

β-カロテンはビタミンAに変換され、皮膚のや粘膜の健康を保つほか、さまざまな細胞の増殖や分化に関わっています。また、抗酸化作用や体の免疫を活発にするはたらきも。

モロヘイヤやにんじんなど色の濃い野菜に豊富で、生のブロッコリー100gには、β-カロテンが900μg含まれています。(※1,9)

骨を丈夫にする「ビタミンK」

ビタミンKは、カルシウムとビタミンDとともに摂ることで骨密度アップにつながり、骨を丈夫にするはたらきがあります。骨密度は、加齢やダイエット、女性ホルモンの減少が要因で低下しやすく、適度に補給が必要。

一日の摂取目安量は30~49歳の場合、男性・女性ともに 150μgで、生のブロッコリー100gには210μg含まれています。ビタミンKは脂溶性で熱に強いので、炒めものなどの油を使った調理がおすすめです。(※1,10)

ブロッコリーの栄養価|カロリーと糖質量は?

重量カロリー糖質量食物繊維カリウムβ-カロテンビタミンK葉酸ビタミンC
ブロッコリー20g/1房7kcal0.3g1.0g92mg0.3mg180μg42μg44μg28mg
ブロッコリー135g/1株50kcal2.0g6.9g621mg1.8mg1,215μg284μg297μg189mg
(※1,11)
ブロッコリー1房あたりのカロリーは7kcal、1株あたりは50kcalです。1株食べたとしても糖質量は2.0gとひかえめ。

また、1株食べれば食物繊維を6.9gも摂ることが可能です。女性(18~64歳)の一日の食物繊維の目標量は18g以上とされているので、一日の食物繊維の目標量約3分の1を補給できます。(※2)

ほかの野菜と比べると

カロリー糖質量食物繊維カリウムβ-カロテンビタミンK葉酸ビタミンC
ブロッコリー37kcal1.5g5.1g460mg1.3mg900μg210μg220μg140mg
カリフラワー28kcal2.3g2.9g410mg0.6mg18μg17μg94μg81mg
にんじん(皮つき)35kcal6.5g2.8g300mg0.2mg8,600μg17μg21μg6mg
西洋かぼちゃ(皮つき)78kcal17.1g3.5g430mg0.4mg2,600μg37μg42μg43mg
オクラ26kcal1.6g5.0g280mg0.5mg520μg66μg110μg11mg
ケール26kcal1.9g3.7g420mg0.8mg2,900μg210μg120μg81mg
(※1)
ほかの野菜類と100gあたりで比較すると、糖質量は低いものの、食物繊維、カリウム、鉄、ビタミンK、葉酸、ビタミンCにおいては、ほかの野菜類のなかでもっとも多く含まれています。

ブロッコリーは、糖質を抑えながら、栄養素を効率よく補給したいときにおすすめの食材ですよ。

ブロッコリーの栄養を逃さない調理法は?

栄養を逃がさない調理法

  1. 蒸す
  2. 電子レンジ加熱
  3. 油と一緒に炒める
  4. スープに加える
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