ライター : Terry Naniwa

編集・企画・ライター

身体にうれしい!森下流・薬膳七草粥

Photo by 西村仁見

この時期のお粥といえば、食べ過ぎや飲み過ぎで疲れた胃腸を労わってくれる七草粥がお馴染みですね。ただ「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」の春の七草を用意するのは意外と面倒です。

そこでふだん使いの食材で簡単に作れて、身体が喜ぶおいしいお粥を、薬膳料理人に教えてもらいました。

教えてくれた人

Photo by 西村仁見

「ソラマメ食堂」店主/森下心遥(もりした しのぶ)さん
和学薬膳博士、予防医学食養生士、薬膳食療法専門指導士。“食と健康”をテーマにしたおいしい和薬膳料理で人気のお店「ソラマメ食堂」を営むかたわら、ワークショップなどを通じて薬膳の魅力を伝えることにも熱心に取り組んでいる。昨年6月に結婚、ご主人の東村恒人(ひがしむら つねと)さんと二人三脚で毎日、愛情あふれる料理を生み出している。

森下流・薬膳七草粥のレシピ

Photo by 西村仁見

調理時間:20分

森下流・薬膳七草粥の狙いは、年末年始の慌ただしさで疲れた身体を労わり、冬の寒さに打ち勝つためのパワーを補給すること。そして、ふだん使いの食材でおうちで無理なく簡単に作れて楽しめる点が魅力です。

材料(1人前)

・米……50g(洗米をしておく、浸水は不要)
・水……700cc
・実山椒……5~10g
・よもぎ茶……3g
・かぶら……適量
・かいわれ大根……適量
・せり……適量
・クコの実……5~6粒
・松の実……5~6粒
・塩……適量

作り方

Photo by 西村仁見

1. よもぎ茶をお茶袋に入れる

2. 実山椒は包丁の背などで叩いて細かくする

3. 鍋に水を入れて沸騰したら、1を加えて蓋をし、2~3分煮込む

4. よもぎ茶が色濃く出たらお茶袋を取り出す

Photo by 西村仁見

5. お米と実山椒を入れる

6. 再び沸騰したら、鍋底からお米を剥がすようにかき混ぜる

7. そのまま中火で15分炊き込む(途中、ていねいにアクを取り除く)

8. 炊き込む間、蓋はしないでおく

Photo by 西村仁見

※15分炊き込む(78)間に、以下(912)の作業をしておく

9. かぶらは皮を剥きサイコロ状に切る。葉はかいわれ大根とせりに合わせて5mm程度に切りそろえておく

10. かぶらを湯通しする

11. かぶらの葉、かいわれ大根、せりをまとめて湯通しする

12. 11を冷水でしめ、水気を切っておく

Photo by 西村仁見

13. 炊き終えたら火を止め、塩で味を調える

14. 器に注ぐ

15. 1012をトッピングする

16. 3分ほど湯に漬けてやわらかくしたクコの実と松の実をトッピングして完成

ふだん使いの食材で作る“冬のトラブル対策”お粥

Photo by 西村仁見

「私たちの主食のごはん(お米)は身体のエネルギーチャージに最適です。よもぎ茶と実山椒は女性が悩まされる冷えの対策に有効ですし、野菜類は胃腸を守り、血の巡りも良くしてくれます。松の実は快適なお通じに役立ち、クコの実はスマホやパソコン疲れの目を労わってくれます。ふだん使いの食材でぜひ身体が喜ぶおいしいお粥を作ってみてくださいね」

森下さんならではの薬膳七草粥、身体にうれしい効能が満載ですね。せっかくの機会なので、この時期によくある身体のトラブル対策におすすめのお粥も3つ教えてもらいました。

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