大根の皮に含まれる栄養

食物繊維カリウムビタミンC
皮つきの大根1.4g230mg12mg
皮むきの大根1.3g230mg11mg
(※1,19)
大根の皮には、食物繊維やビタミンCが含まれています。皮つき・皮むきの大根を100gあたりで比較すると、皮つきのほうが食物繊維が0.1g、ビタミンCが1mg多く含まれています。大きな差ではありませんが、栄養を無駄なく摂るには皮も食べるのがおすすめです。

大根を皮ごとすりおろしたり、煮物にしたりすると食べやすいですよ。食感が気になる場合は皮を剥き、皮だけできんぴらや漬物にしましょう。

大根の栄養は加熱するとどうなるのか

食物繊維カリウムビタミンC
生の大根の根1.4g230mg12mg
ゆでた大根の根1.6g210mg9mg
(※1,20)
大根に含まれるビタミンCやカリウムは、水に溶けやすい性質がある栄養素です。ゆでる・煮るなどの加熱調理をおこなうと、ゆで汁に栄養が流出します。たとえば100gあたりで比較すると、ゆでた大根は生に比べてビタミンC量が3mg、カリウム量が20mg少ないです。

また、大根に含まれる消化酵素や、ビタミンCは熱に弱い性質があります。大根の栄養を活かすには、生のまま摂るのが理想的です。(※6,7,11)

大根の栄養を効率よく摂る方法

ポイント

  1. すりおろす
  2. 皮を剥かない
  3. 根の部分をレンジ加熱する
  4. 葉の部分を油で炒める

すりおろす

大根をすりおろすことで、胃液の分泌を促す作用があるイソチオシアネートが発生します。また、大根に含まれている消化酵素は、熱に弱い性質があります。消化不良や胃もたれが気になるときは、大根おろしを生のまま摂るのがおすすめです。

なお、イソチオシアネートは揮発性(空気に溶け出しやすい性質)があります。無駄なく摂るには、すりおろしてから時間がたたないうちに食べましょう。(※8,10,11)

皮を剥かない

大根の皮には、食物繊維やビタミンCが含まれています。皮を剥かずに食べると、大根の栄養を無駄なく摂取できます。煮物の下ごしらえで皮を厚く剥く必要があるときは、皮を捨てずに別の料理に活用しましょう。(※1,7)

根の部分をレンジ加熱する

煮物を作るときに大根を下ゆですると、水溶性の栄養素であるカリウムやビタミンCがゆで汁に流出します。これらの栄養素を逃さず摂るには、大根の下ごしらえを電子レンジでおこないましょう

電子レンジの加熱では、カリウムは減少しません。また、ビタミンCもゆでる・煮るなどの加熱調理をおこなうときと比べると、残存しやすいですよ。(※21,22)
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