ライター : 安藤 有沙

管理栄養士

レモンの栄養と効果効能

ビタミンC

レモンには、100gあたり100mgのビタミンCが含まれており、皮に多く成分があります。

ビタミンCは、アスコルビン酸とも呼ばれています。体内のコラーゲン生成に必要な化合物です。ビタミンCには、皮膚のメラニン色素生成を抑える作用や、ストレスやかぜに対する抵抗力を高めるはたらきがあります。(※1,2)

カリウム

レモンの皮と実には、100gあたり130mgのカリウムが含まれています。

カリウムには、細胞内液の浸透圧を一定にする作用や、体内のpHバランスを保つはたらきがあります。また、ナトリウムを体の外へ排出する作用があるため、塩分を摂りすぎたときの調整に役立っています。(※1,3)

糖質

レモンには、100gあたり7.6gの糖質が含まれています。ほとんどの糖質はレモンの果肉にあります。

糖質とは、炭水化物から食物繊維を差し引いたものです。糖質は、体や脳のエネルギー源であり、生命維持に欠かせない栄養素です。そのため、糖質が不足すると疲れを感じやすくなったり、集中力が低下したりします。(※1,4)

クエン酸

レモンには、果汁100mlあたり3gのクエン酸が含まれています。

クエン酸は、酸味のもととなる成分。体内では、エネルギーを産生するクエン酸回路に関わっています。クエン酸にはキレート作用があり、カルシウム、鉄、亜鉛などのミネラルと結合して腸での吸収を高めてくれるはたらきがあります。(※5,6)

ポリフェノール

レモンには、ポリフェノールのひとつである、エリオシトリンが豊富に含まれています。その量は果汁100mlあたり12.1mg。

ポリフェノールは、苦味や色素を構成する成分。また、高い抗酸化作用があります。抗酸化作用は、体内で発生した活性酸素を有害物質を無害なものへ変えてくれるはたらきです。ポリフェノールの抗酸化作用は、生活習慣病対策に役立ちます。(※7,8)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ