Name: 【管理栄養士執筆】大根の栄養を部位別に解説。おすすめの食べ方＆レシピも必見
Cuisine: 日本

大根の葉には、ビタミンAが330μg含まれています。ビタミンAの主なはたらきは、目や皮膚の粘膜を健康に保つこと。暗闇での視力保持にも深く関係しています。

ビタミンAは脂溶性ビタミンのため、炒めものや揚げものなど油と一緒に摂ることで、より効率よく吸収できますよ。（※2,13）

老化やシミ対策に役立つ「ビタミンE」

大根の葉には、ビタミンEが3.8mg含まれています。強い抗酸化作用が特徴的なビタミンE。別名「若返りビタミン」とも呼ばれ、注目されている栄養素のひとつです。

体内の脂肪の酸化を抑制することで、老化やシミ対策に役立ちますよ。脂溶性ビタミンなので、油と組み合わせて摂るのがおすすめ。（※2,14）

血液を固めるサポートをする「ビタミンK」

大根の葉には、ビタミンKが270μg含まれています。

血液を固めるには、プロトロンビンという成分が必要です。ビタミンKはプロトロンビンの生成に欠かせない栄養素のひとつ。そのため、不足すると血液が固まるまで時間がかかり血が止まりにくくなるおそれがあります。また、カルシウムの骨への沈着を促す作用もあるため、丈夫な骨づくりにも役立ちますよ。（※2,15）

赤血球をつくる「葉酸」

大根の葉には、葉酸が140μg含まれています。葉酸は、赤血球をつくるのが主な役割。また、DNAやRNAと呼ばれる核酸やたんぱく質の合成にも関与しており、胎児の正常な発育に重要な栄養素です。

葉酸は水溶性で光と熱に弱いため、加熱せず生で摂り入れるのがおすすめですよ。（※2,16）

赤血球の材料である「鉄」

大根の葉には、鉄が3.1mg含まれています。赤血球の材料となる鉄は、全身に酸素を運ぶはたらきを担っていますよ。そのため、鉄が不足すると脳も酸素不足となり、思考力、学習能力、記憶力の低下につながるおそれがあります。

また、植物性食品である大根に含まれる鉄は「非ヘム鉄」。ビタミンCと合わせることで吸収が促進されますよ。（※2,17）