頭の栄養「DHA」

いくらに含まれるDHAは脂質の一種で、脳の機能を維持するために必須の栄養素といわれています。また、体内の炎症を抑えるはたらきや抗酸化作用により、体を酸化から守ります。

子どもの発育に必要とされており、母乳に多く含まれています。同じく脂質の一種である「EPA」という成分が体内で変換され、DHAとなることがわかっていますが、その変換率は低いため、食べ物から直接DHAを摂り入れることが大切です。(※7,8)

中性脂肪を低下させる「EPA」

EPAはDHAと同じ脂質の一種で、中性脂肪を低下させるはたらきがある栄養素。また細胞膜の材料になり、体を炎症から守る作用があります。

抗酸化作用を持つビタミンEは、EPAの酸化を抑えるはたらきがあります。いくらにはどちらも含まれているため、一度に摂ることができますよ。(※7,8)

強い抗酸化作用を持つ「アスタキサンチン」

アスタキサンチンはいくらに含まれる赤い色素成分です。強い抗酸化作用があり、なんとその力はビタミンEの約1000倍。コレステロールの酸化を抑えたり、運動によって発生する活性酸素を取り除いたりするはたらきがあります。

さらに、目の疲れの軽減や免疫力の強化、血流の促進など、さまざまな面で健康維持に関わります。(※9)

いくらの栄養を活かす食べ方

ポイント

  1. 油脂と合わせて摂る
  2. 小魚や大豆製品と組み合わせる
いくらに含まれるビタミンA・ビタミンD・ビタミンEは脂溶性ビタミンのため、脂肪と一緒に摂ることで吸収されやすくなります。炒め物や焼き物など、油を使って調理したおかずと一緒に食べると効率よく摂れますよ。

また、ビタミンDはカルシウムの吸収を促進するため、小魚や大豆製品と組み合わせるのがおすすめ。しらす丼に加えたり、冷奴のトッピングなどにしたりしてはいかがでしょうか?(※1,3,4,5,10)

いくらを食べる際の注意点

注意点

  1. 塩分が高い
  2. コレステロールが多い
  3. 痛風の人はプリン体に注意

塩分が高い

いくら100gあたりに、2.3gの食塩が含まれています。

生の筋子ではなく、バラバラの状態でいくらとしてスーパーで販売されているものは、ほとんどしょうゆ漬けにされ味が付いているものです。食べ過ぎることで塩分過多になるおそれがあります。

飲食店で出されているいくら丼のような、たっぷりといくらを使う料理は控え、漬物や味の濃い味噌汁など、塩分が高い食品を一緒に食べないよう気をつけましょう。(※1)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ