ライター : 椛嶋 貴子

管理栄養士

いくらの栄養と効果効能

栄養

  1. 体をつくる「たんぱく質」
  2. 皮膚や粘膜を健康に保つ「ビタミンA」
  3. 丈夫な骨をつくる「ビタミンD」
  4. 脂質の酸化を抑える「ビタミンE」
  5. 貧血対策に「鉄」
  6. 頭の栄養「DHA」
  7. 中性脂肪を低下させる「EPA」
  8. 強い抗酸化作用を持つ「アスタキサンチン」

体をつくる「たんぱく質」

いくら100gあたりに32.6gのたんぱく質が含まれます。

たんぱく質は体重の約1/5を占める、体にとって重要な栄養素。血液や筋肉など、体を作る材料となります。いくらをはじめとする魚介類には、体内で効率よく利用される良質なたんぱく質が多く含まれています。(※1,2)

皮膚や粘膜を健康に保つ「ビタミンA」

いくら100gあたりに330μgのビタミンAが含まれています。

ビタミンAには、皮膚や粘膜の健康を維持するために欠かせない成分です。粘膜は病原菌の侵入を抑えるためのバリア機能としてのはたらきがあり、正しく機能することで免疫力を高めることになります。

ビタミンAが不足すると皮膚・粘膜が乾燥して傷つきやすくなり、免疫力が低下してしまいますよ。(※1,3)

丈夫な骨をつくる「ビタミンD」

いくら100gあたりに44.0μgのビタミンDが含まれます。

ビタミンDは、カルシウムとリンの吸収を助けます。丈夫な骨の形成や発育に関わり、血液中のカルシウムやリンを一定に保つはたらきがある栄養素です。また神経細胞の保護・増殖や、遺伝子のはたらきを調節する作用があります。(※1,4)

強い抗酸化作用をもつ「ビタミンE」

いくら100gあたりに9.1mgのビタミンEが含まれます。ビタミンEは抗酸化作用により、脂質の酸化を抑えるはたらきがあります。そのほか血行を促し、肩こりや冷え対策にも役立ちますよ。

ビタミンEが効率よく抗酸化作用を発揮するために欠かせない栄養素がビタミンC。合わせて摂ることで、体内の脂質を酸化から守るはたらきがさらに高まります。(※1,5)

貧血対策に「鉄」

いくら100gあたりに2.0mgの鉄が含まれています。

鉄は必須ミネラルのひとつで、赤血球を構成する成分です。貧血対策のために積極的に摂取したい栄養素ですよ。ビタミンCやクエン酸と一緒に摂取することで吸収率が高くなります。(※1,6)
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