コレステロールが多い

いくら100gあたりに、480mgのコレステロールが含まれています。

コレステロールは体内でも生成されています。そのため食事から多く摂り過ぎると、血液中のコレステロールを増やす原因になることも。コレステロール値が気になる方は、いくらを食べる量と頻度に注意しましょう。(※1,11)

痛風の人はプリン体に注意

いくら100gあたりに、3.7mgのプリン体が含まれています。プリン体は体内で尿酸となり、尿として排出されますが、摂り過ぎることで血液中の尿酸が増える原因に。その結果関節にたまり、白血球が尿酸の結晶を攻撃することで痛風が起きます。

プリン体は生物の細胞内に存在するため、ほぼすべての食品に含まれています。そのなかでも特に多く含まれているのが、いくら、レバー、白子、干物など。ほかの食品と組み合わせ、プリン体が多く含まれている食品のみを食べ過ぎないように注意が必要です。(※12,13)

【Q&A】いくらの栄養は子どもにもおすすめ?

A:いくらは子どもでも食べることができる食品です。いくらに含まれるビタミンDは骨の成長を促進し、DHAは子どもの発育に必要とされています。

ただし生もののため、子どもが食べる場合は新鮮なものがおすすめ。胃腸が生ものを消化できるようになる3歳くらいから食べることができます。いくらはアレルギーを発症することが多い食品なので、まずは少量ずつ試すことが大切です。

またしょうゆ漬けにしてあるため、塩分が多い食品でもあります。大人と同じ量を食べてしまうと塩分過多になってしまうこともあるので、食べ過ぎに注意しましょう。(※4,7,8,14)

【Q&A】妊婦はいくらを食べてもよい?

A:いくらや刺身など、生の魚介類にはリステリア菌が存在している可能性があります。妊娠中の方は生ものを控え、食品をしっかり加熱して食べるようにしましょう。

リステリア菌による食中毒は、加熱で抑えることが可能です。健康な人の場合は大量に摂取しない限り食中毒にはなりませんが、妊娠中は免疫力が下がり、細菌などに感染しやすいもの。妊婦とともに胎児が感染してしまうことで流産や早産の原因となるため、十分に注意が必要です。(※15)

【Q&A】いくらの栄養に美容に役立つ作用はある?

A:いくらには美容に役立つ栄養素が含まれています。

いくらには抗酸化作用のあるビタミンA・ビタミンE・アスタキサンチンが含まれており、活性酸素の影響から体を守るはたらきをしてくれます。活性酸素はストレスや紫外線などの影響で体内に生じ、老化やしわ、シミの原因になるといわれています。肌の健康、美容のためにいくらの栄養はとても役に立つといえますよ。(※1,9,16)

【Q&A】いくらを食べ過ぎると体にどんな影響がある?

A:いくらにはコレステロールや塩分が多く含まれています。そのため、たくさん食べ過ぎると、血中のコレステロール値が高くなったりや血圧が高くなったりする原因になります。

血中のコレステロール値を上昇させないためには、一日のコレステロール摂取量を200mg以下に抑えるようにしましょう。また、血圧の慢性的な上昇を抑えるためには塩分は一日6g以下を目標とし、コレステロールの摂取も控えるようにすると良いですよ。このことから、いくらは一日に多くても約40gを目安に食べるようにすると良いでしょう。(※1,11,17,18)
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