ライター : ささだみき

管理栄養士 / 栄養教諭

生姜の栄養や効果効能について

食物繊維

生姜100gあたりの食物繊維の含有量は2.1gです。

食物繊維には整腸作用や、食後の血糖値の急激な上昇を抑える作用があります。毎日の健康なお通じのためには一日20gの摂取が必要と言われているので、積極的に摂りたい栄養です。生姜に含まれるのはほとんどが不溶性食物繊維なので、海藻類や果物などに含まれる水溶性食物繊維と組み合わせるとよいですよ。(※1,2,3)

カリウム

生姜100gあたりのカリウムの含有量は270mgです。

ミネラルの一種であるカリウムには、ナトリウムを体外に排出しやすくする作用があるため、塩分を摂りすぎたときに役立ちます。ほかにも、体液のpHバランスを保つ、筋肉の収縮に関わるなど、健康を維持するための重要な役割を担っています。(※1,4)

ジンゲロール

ジンゲロールは植物由来の化学物質で、生の生姜に多く含まれる辛み成分です。

血流促進作用による体温の上昇や、免疫細胞のひとつである白血球を増やすことによって、免疫力を高めるのに役立ちます。また、胆汁の排泄を促すジンゲロールには、血中コレステロールを低下させるはたらきもありますよ。(※5)

ジンゲロン

ジンゲロンは、生の生姜に含まれるジンゲロールが、加熱・乾燥されることによって生成する辛み物質です。

殺菌作用があるため、暑い時期の食中毒対策に役立ちます。生姜独特の香りを放つので、魚の臭みを消す消臭作用も。また、胃液の分泌を促すため、食物の消化吸収を助けてくれるはたらきもあります。(※5,6)

ショウガオール

ジンゲロンと同様に、生の生姜に含まれるジンゲロールが、加熱・乾燥されることによって生成する辛み物質です。

ショウガオールは、血管を収縮させるプロスタグランジンの生成を抑制し、血流を促進することによって体温を上昇させます。冷え性の方は特に注目したい成分ですね。(※5,6)
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