ライター : ケアクル

この記事は、健康・美容の情報メディア 「ケアクル」の提供でお送りします。
「冷え症」とは女性に多いのが特徴ではありますが、デスクワーク中心の座りっぱなしの仕事や食生活などの現代特有の生活習慣により男性も冷えに悩む人が増えています。

冷えは万病の元と言われるように肩こり、腰痛、腹痛、月経痛なども冷えが原因で起こる症状も沢山あります。

一口に冷え症と言っても体質や習慣によってその原因や体の冷える場所は異なる為、まずは何が原因で冷えているのか、冷えに繋がる生活習慣がないか正しく理解し改善に努めていきましょう。

冷え性の原因

ここでは、身体の冷えはなぜ起こるのか、冷え性とはどのような状態かなどの疑問に答え、冷えの原因を解説します。

女性に多い冷え性ですが、実は身体の中で重要な働きが起きている結果でもあるのです。
人間は恒温動物なので、身体のあらゆる臓器を守るために一定の体温を保つ必要があります。気温の低い環境下において、人は意識をしなくても体温調節機能を働かせようとします。

『間脳』という脳の一部分には、体温調節を司る『視床下部』という部位があります。
人が寒さを感じると体温を上げようとして、視床下部から身体の他の部位へ指令が下されるという仕組みになっています。

その指令をキャッチすると血管の収縮が起こり、血流量を減少させることで体温を逃がしにくくするのです。

身体の中心部には守らなければならない大切な臓器たくさんあるので、中心部の体温を保つため、手足から熱を逃がさないよう手先足先の血流は減少します。これが末端の冷えの原因の一つと言えます。

手足の冷えは身体に堪えますが、自分の大事な部分を守るために身体が機能しているということでもあります。それと同時に、「自分の身体が冷え始めている」というシグナルでもあります。

冷え性改善に効果のある食材

身体を熱くするというと、真っ赤な色をした辛い食べ物を何となく想像してしまいますが、体内の血液循環を根本から良くするには、栄養バランスの取れた食事をすることが一番大切です。

その上で、血行を改善して冷え性に効果のあるおすすめ食材をいくつか挙げたいと思います。

1. 生姜

生姜には『ジンゲロール』と『ショウガオール』という辛味成分が含まれています。生の生姜にはジンゲロールが多く含まれていますが、加熱したり、乾燥させたりすると、これがショウガオールへと変化します。

ショウガオールには胃腸を刺激し、身体を内部から温める効果があります。そのため、冷え性には加熱または乾燥させた生姜を食べることをおすすめします。

料理に生姜を刻んで入れても良いですし、生姜を薄くスライスして乾燥させて紅茶入れて飲むなどしても良いでしょう。

生の生姜に含まれるジンゲロールには、殺菌効果と発汗効果があります。よく風邪を引いた時に生姜が良いと言われるのは、ジンゲロールの殺菌効果からでしょう。

2. 玉ねぎ

玉ねぎには血液をサラサラにする効果があることを皆さんもご存知かと思います。

玉ねぎを切った時に涙が出る原因の『アリシン』や、『ケルセチン(ポリフェノールの一種)』には血液の流れを良くする作用があるので、冷え性の人におすすめの食材です。

玉ねぎは様々な料理に入れることができるだけでなく、電子レンジで軽く調理するだけで簡単に食事に取り入れられます。ただし、水に長い時間さらしてしまうと、これらの成分が流れ出てしまうので注意しましょう。

3. タンパク質を多く含む食材

冷え性は男性より女性に多い症状です。その理由の一つとして、男性より女性の方が一般的に筋肉量が少ないことが挙げられます。

筋肉は熱を産生する働きをするので、冷え性を改善するには、しっかりと筋肉量を維持することが大切です。

肉や魚、大豆製品などタンパク質を含む食材をしっかりと摂り、筋肉を維持するようにしましょう。

冷え性改善に効果のある生活習慣

冷え性改善にはどのような生活習慣を心がければ良いでしょうか。推奨するべき生活習慣をお伝えします。
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