ヘスペリジン(ビタミンP)

ピーマンには、ヘスペリジン(ビタミンP)という栄養素が含まれています。ポリフェノールの一種でビタミンPとも呼ばれ、抗酸化作用を持つほか末梢血管を強くするはたらきがあります。

また、悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪を低下させ、善玉(HDL)コレステロールを増やす作用も。さらに、コラーゲン生成に必要なビタミンCの吸収を促進する作用があることも認められており、注目の栄養素です。(※8)

ピーマンのカロリーや糖質量

重量カロリー糖質量
ピーマン1個/可食部約26g6kcal0.7g
1袋(5個入り)
/可食部約130g
29kcal3.6g
100g22kcal2.8g
(※1,9)

ほかの食材と比べると

カロリー糖質量
赤パプリカ30kcal5.6g
黄パプリカ27kcal5.3g
(※1)
(※いずれも100gあたりの値です。)
ピーマンのカロリーや糖質量を、同じピーマンの仲間である赤パプリカ、黄パプリカと100gあたりで比べてみましょう。

ピーマンはカロリー、糖質量ともに赤パプリカ、黄パプリカより少ないことがわかります。特に糖質量は、赤、黄パプリカの約1/2です。

ピーマンのタネやワタに含まれる栄養

ピーマンのタネやワタも、食べられることをご存じでしょうか?タネにはカリウムが含まれていて、塩分の摂り過ぎによるむくみ対策に役立ちます。ワタには、ピラジンやカプサイシンが含まれています。ピラジンは血が固まるのを抑える成分で、血流対策になります。カプサイシンにはコレステロール値の上昇を抑えたり、血行を促進したりするはたらきがあります。

ヘタのまわりには汚れや細菌が付きやすいので、しっかり洗いましょう。実の中に虫がいたり、タネが黒くなっている場合があるのでご注意くださいね。(※4,10,11,12)

ピーマンの栄養を効率的に摂り入れる食材の組み合わせ

ピーマンに含まれるβ-カロテンやビタミンEは脂溶性のため、油と一緒に摂ると吸収率が上がります。ごま油やオリーブオイルなどの植物性油、バターや肉類のような脂質を多く含む食材との組み合わせもおすすめです。

またビタミンA(レチノール)には、ピーマンに含まれるビタミンC・Eのはたらきを持続させる作用があります。ビタミンAはうなぎやチーズ、牛乳、バター、にんじんなどに多く含まれていますよ。(※5,7)

ピーマンの栄養は加熱すると変わる?

一般的にビタミンCは熱に弱いのですが、ピーマンに含まれるビタミンCは、加熱による損失が少ないとされています。またカリウムは水溶性のため、煮たりゆでたりすると煮汁に溶け出てしまいますが、油炒めなら損失が少ないです。脂溶性ビタミンの吸収を促進させるためにも、油炒めはおすすめの調理方法です。(※3,5,6,7,13)
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