ライター : 渡邊沙耶

管理栄養士 / 料理好きOLライター

栗の栄養と効果効能について

栗の栄養

  1. 便秘対策に役立つ「食物繊維」
  2. エネルギーを作る「ビタミンB1」
  3. 体を作るうえで重要な「葉酸」
  4. コラーゲンの合成に関わる「ビタミンC」
  5. ナトリウムの排泄を促進する「カリウム」
  6. 抗酸化作用のある「タンニン」

便秘対策に役立つ「食物繊維」

ゆで栗には100gあたり、食物繊維が6.6g含まれています。

食物繊維は、人が持つ消化酵素では分解できず、消化・吸収されません。しかし腸内でプレバイオティクスとして利用され、腸内環境を整える手助けをしています。

そのほか便秘を対策したり、血糖値の急激な上昇を抑えたりなど、さまざまな作用があるため積極的に摂りたいですね。(※1,2,3)

エネルギーを作る「ビタミンB1」

ゆで栗には100gあたり、ビタミンB1が0.17mg含まれています。

ビタミンB1は糖質の代謝を促し、エネルギーを作る助けをしています。脳は糖を主な栄養源としているため、その正常なはたらきにも関与するビタミンです。また、皮膚や粘膜を丈夫にする作用もあります。

しかしビタミンB1は、水溶性のビタミンであり損失しやすい栄養素のため、調理に工夫が必要です。(※1,4)

体を作るうえで重要な「葉酸」

栗には100gあたり、葉酸が76μg含まれています。

葉酸は核酸やたんぱく質を体内で生成する過程や、細胞を作る過程ではたらく、体を作るうえで重要なビタミンです。葉酸は細胞を増やしたり、成熟させたりすることに関わるため、胎児が成長するために重要な栄養です。(※1,5)

コラーゲンの合成に関わる「ビタミンC」

栗には100gあたり、ビタミンCが26mg含まれています。

ビタミンCは体内のコラーゲン合成に関わり、骨や腱、皮膚の健康維持を助けています。また抗酸化作用があり、さまざまな体の不調に対する抵抗力を強くします。

本来ビタミンCには加熱により壊れやすいという性質が。しかし、栗に含まれるでんぷんによって、損失がほとんどないという特徴があります。(※1,6,7)

ナトリウムの排泄を促進する「カリウム」

栗には100gあたり、カリウムが460mg含まれています。

カリウムはナトリウムの排泄を促進させ、血圧の上昇を抑えています。ナトリウムとともに細胞の機能を支え、心臓や筋肉の収縮にも関与しているミネラルです。特に野菜や果物に多く含まれていますよ。(※1,8)
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