免疫力を高める「サポニン」

サポニンは肥満対策や、血流を良好に保つのに役立つ栄養素です。また、免疫力を高くする役割もあり丈夫な体をつくります。サポニンは大豆、大豆製品などのマメ科の植物や高麗人参、ごぼうなどに多く含まれています。食事から摂取しやすい大豆製品から取り入れるのがおすすめですよ。(※9,10)

女性に嬉しいはたらきを持つ「イソフラボン」

イソフラボンは、女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」と似たはたらきをする栄養素です。エストロゲンは月経をもたらしたり、女性らしい体つきや肌をつくってくれます。

また、骨を強くするはたらきがあることでも知られ、エストロゲンに代わる役割を果たしています。(※11,12)

味噌の栄養価は種類によって違う?

カロリー糖質たんぱく質食物繊維カリウムビタミンB2ビタミンE
米味噌(淡色辛味噌)182kcal17.0g12.5g4.9g380mg0.10mg0.6mg
白味噌(甘味噌)206kcal32.3g9.7g5.6g340mg0.10mg0.3mg
豆味噌(八丁味噌)207kcal8.0g17.2g6.5g930mg0.12mg1.1mg
(※1,13,14)
(※100gあたりで比較しています)
味噌の栄養価を種類によって比較すると、カロリーはあまり変わりません。しかし、白味噌の糖質量は、ほかの種類よりもかなり多いことが分かります。また、カリウムやビタミンEは豆味噌がほかの種類の味噌よりも多く含まれています。

味噌の栄養価は高い?ほかの大豆製品と比べると

カロリー糖質たんぱく質食物繊維カリウムビタミンB2ビタミンE
味噌182kcal17.0g12.5g4.9g380mg0.10mg0.6mg
大豆の水煮124kcal0.9g12.9g6.8g250mg0.02mg0.5mg
木綿豆腐73kcal0.4g7.0g1.1g110mg0.04mg0.2mg
油揚げ266kcal-18.2g0.9g51mg0.02mg0.9mg
無調整豆乳43kcal1.4g3.6g0.9g190mg0.02mg0.1mg
(※1,15,16,17,18)
(※100gあたりで比較しています)
味噌はほかの大豆製品と比較すると、糖質、カリウム、ビタミンB2が多く含まれていることが分かります。また、食物繊維量は大豆の水煮と味噌がほかの大豆製品よりも多く含まれています。100gあたりで比較しているので、実際に料理に使う量に置き換えて考えていただくとよいでしょう。

味噌の栄養を効率よく取り入れる食べ方

味噌は善玉菌を含む発酵食品のひとつで、腸内環境を整えるのに役立ちます。より効率よく腸内環境を整えるには、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を含む食材を味噌と組み合わせるのがおすすめ。芋類や海藻類、きのこなどを味噌汁の具材にすると手軽に実践できますよ。(※19)

味噌は栄養以外にも塩分量に気をつけて

味噌の塩分量は100gあたり約12.4gです。

日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、生活習慣病対策のために設定されている食塩相当量の目標値は、成人男性で一日7.5g未満、成人女性で一日6.5g未満です。味噌には塩分が多く含まれているので、摂りすぎには注意しましょう。

味噌汁は、一杯分の塩分量が約1.6g程度です。塩分量が気になるときは減塩タイプの味噌を使うのがおすすめです。(※1,20,21,22)
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