ライター : 渡邊沙耶

管理栄養士 / 料理好きOLライター

「朝の味噌汁」に期待できる効果4つ

効果

  1. 体が温まり血行が良くなる
  2. 手軽に栄養補給ができる
  3. 自律神経を整える
  4. 便通を整える

1. 体が温まり血行が良くなる

朝、味噌汁のような温かい飲み物をとると、内臓をやさしく温めてくれ、体の動きが活発になります。さらに味噌に含まれる各種アミノ酸やペプチド、ビタミンEは血管壁に弾力をもたらし、血のめぐりを整えるとされているため、体の血行促進につながります。(※1)

2. 手軽に栄養補給ができる

味噌汁の調味料「味噌」には、身体に欠かせない水分、必須アミノ酸やペプチド、ブドウ糖、ナトリウムなどの微量栄養素が含まれています。さらに野菜や海藻、豆腐などの具材を加えれば、食物繊維、カリウム、たんぱく質を簡単にプラスすることができ、1杯で栄養をしっかり補給することができます。(※1)

3. 自律神経を整える

味噌には大豆に含まれるアミノ酸のトリプトファンが含まれています。トリプトファンは体内でセロトニンという物質の原料になります。セロトニンは「幸せホルモン」とよばれており、心を落ち着かせるはたらきのある神経伝達物質であり、自律神経を整えることが期待できます。(※2)

4. 便通を整える

味噌汁の具材に適した大根やキャベツなどには、水溶性食物繊維が含まれています。また味噌は発酵食品であり、原料の麹は大腸の善玉菌の栄養になります。これらにより腸のはたらきを整えることで便通を促し、腸内環境を良好に整え、自然な排便を促します。(※1)

毎朝飲むと、塩分の摂りすぎにならない?

毎朝味噌汁を飲むと食塩過多になってしまうのでは?と思う方もいると思います。味噌汁一杯の食塩量は1g強。適正な塩分量の味噌汁を毎朝飲むぶんには問題ないと考えられます。

ただし、ほかのおかずからの食塩摂取量を考えると、毎日朝昼晩と味噌汁を飲むのは塩分過多につながるおそれもあり、特に食事制限のある方は注意が必要です。

献立全体の塩分量でバランスをとりながら、献立のなかに味噌汁を上手に取り入れてくださいね。(※1)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ