ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

味噌汁1杯あたりの塩分ってどれくらい?

味噌汁1杯に含まれる塩分量は約1.2gです。日本人の食事摂取基準(2020年版)では塩分摂取量について、成人男性は7.5g/日未満、成人女性は6.5g/日未満が目標量として設定されており、味噌汁を毎日飲んでいるだけで超えることはありません。

しかし、日本人の食塩摂取量は男性で11g/日、女性で9g/日と目標量を上回っているため、味噌汁の減塩のコツについて知っておくといいでしょう。(※1,2)

味噌汁の適正な塩分濃度は何パーセント?

おいしいと感じる味噌汁の濃度は0.8%、からだにやさしい塩分濃度は0.7%です。

一般的な味噌汁は塩分濃度が1%ほどなので、塩分の摂り過ぎが気になる場合は濃度を薄めたり、汁の量を減らしたりといった工夫が必要ですね。(※3,4)

味噌汁に含まれる塩分は気にしなくていいって言われるのは本当?

味噌汁には塩分が含まれますが、味噌には血圧を下げるペプチドという成分も含まれます。

また同じ食塩量を含む食塩水を摂取する場合と比べて、味噌の摂取では血圧上昇が抑えられたり、味噌汁の摂取頻度と血圧にはあまり関連性がなかったりと、味噌に含まれる塩分は気にしなくていいという研究結果が出ています。(※5,6)

減塩をしたい方必見!味噌汁を作る際のポイント

ポイント

  1. カリウムが多い食材を使う
  2. 食物繊維が多い食材を使う
  3. 具だくさんにする
  4. だしを活用する

カリウムが多い食材を使う

カリウムは塩分が体内に吸収されるのを抑えてくれるので、カリウムが多い食材を味噌汁に使うと体内の塩分排出に役立ちます。

カリウムは野菜や芋類、海藻などに多く含まれ、味噌汁の具材としてはほうれん草やじゃがいも、さつまいも、わかめ、あおさといった食材がおすすめですよ。(※1,7)

食物繊維が多い食材を使う

食物繊維は塩分の排出を助けてくれるため、食物繊維が多い食材を味噌汁の具材として使うと塩分対策に役立ちます。

食物繊維は豆類、芋類、野菜、きのこ、海藻などに多く含まれ、味噌汁の具材としてはさつまいもやごぼう、キャベツ、しいたけ、わかめといった食材がおすすめですよ。(※1,8)
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