ライター : 塚本 晴香

管理栄養士

鰹節の栄養や効果効能について

栄養

  1. 筋肉や臓器を構成する「たんぱく質」
  2. 必須アミノ酸の「トリプトファン」「ヒスチジン」
  3. 骨や歯の発育を促す「ビタミンD」
  4. 骨や歯の形成に関わる「カルシウム」
  5. 脳や神経組織を活性化する「DHA」

筋肉や臓器を構成する「たんぱく質」

鰹節100gあたり、77.1gのたんぱく質が含まれています。

たんぱく質は、多数のアミノ酸が結合したものです。主なはたらきは、筋肉や臓器などを構成したり、ホルモンや酵素として体の機能や代謝を調整したりします。このように、たんぱく質は体にとって重要な栄養素ですよ。(※1,2)

必須アミノ酸の「トリプトファン」「ヒスチジン」

鰹節には、必須アミノ酸であるトリプトファンやヒスチジンが豊富に含まれています。

トリプトファンは、神経伝達物質であるセロトニンの原料となり、寝つきをよくしたり、精神を安定させたりする作用があります。また、ヒスチジンは発育に重要なはたらきをしますが、大人にならないと合成できません。子どものうちは、食事から摂取する必要がありますよ。(※3,4)

骨や歯の発育を促す「ビタミンD」

鰹節100gあたり、6.0μgのビタミンDが含まれています。

ビタミンDには、骨や歯の発育を促すはたらきがあります。骨の形成に大きく関わるビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収が低下します。骨の健康のためには、とても大切な栄養素ですよ。(※1,5,6)

骨や歯の形成に関わる「カルシウム」

鰹節100gあたり、28mgのカルシウムが含まれています。

カルシウムは人体にもっとも多く含まれるミネラルのひとつで、大人で体重の1~2%(体重50kgの成人で約1kg)保有しています。そのほとんどが、骨や歯に含まれていますよ。カルシウムの主なはたらきは、骨や歯の形成です。そのほかにも、血液凝固や筋肉の収縮、神経の興奮の抑制などにも作用しています。(※1,7)

脳や神経組織を活性化する「DHA」

DHAは鰹やまぐろなど、魚の脂に多く含まれています。

DHAには、脳や神経組織を活性化するはたらきがあり、記憶力や学習能力を向上させると言われています。ほかにも、中性脂肪を減らし、善玉(HDL)コレステロールを増やす作用もありますよ。(※8)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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