スポーツ飲料

スポーツ飲料には塩分が含まれており、経口補水液と同様に、夏の水分補給に役立ちます。経口補水液よりも糖質の含有量が多いのが特徴です。

糖質は水分の吸収を促進する作用があるほか、運動時のエネルギー補給としても役立ちます。ただし、糖質を過剰に摂ると体内に中性脂肪として蓄積されるため、飲み過ぎには注意しましょう。(※2,6,7,8,9)

暑い時期に避けたい飲み物はある?

アルコール

アルコールには利尿作用があり、水分補給に適していません。ビールを10本飲むと11本分の尿が出るといったように、通常よりも尿の量が増えてしまいます。

暑い時期にアルコールを飲む場合は、脱水症状を防ぐために、水を一緒に摂ることを意識しながら対策しましょう。(※1,3,6)

ジュース

ジュースや清涼飲料水には糖質が多く含まれており、カロリーの摂り過ぎにつながる場合があるため、水分補給として飲むのは避けましょう。

ジュースは間食と同様に、摂り過ぎに気を付ける必要があります。一日に摂ってよい間食の目安である200kcalを基準に、500mlの炭酸飲料であれば1本程度にとどめましょう。(※6,10)

コーヒー

コーヒーは、お茶と同様にカフェインが含まれているため、水分補給に適していません。カフェインの利尿作用によって尿の排出量が増え、体内から水分が失われるおそれがあります。

ちなみに、コーヒーのカフェイン含有量は100mlあたり60mg。煎茶やウーロン茶より多く、大量に飲むとカフェインの過剰摂取につながるため、注意しましょう。(※5,6)

水分補給の仕方に気を付けよう!

お茶での水分補給は手軽ですが、状況によってはおすすめできません。汗とともに失われる塩分が含まれていないため、スポーツ中や汗を多くかいたときには、お茶での水分補給を避けましょう。また、尿の排出を促す作用がある点にも注意が必要です。

熱中症対策としての水分補給には、スポーツ飲料や経口補水液を活用しましょう。お茶と同様に利尿作用がある、コーヒーやアルコールは避けてくださいね。
【参考文献】
(2020/06/30参照)
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