この時期に知っておきたい!「食中毒」の対策や予防ポイントを管理栄養士が解説

ジメジメとした季節は、食中毒に注意が必要です。この記事では、管理栄養士が食中毒を予防するポイントをご紹介。調理中の注意点はもちろん、残った食品の扱い方や、弁当におかずを詰めるときに気をつけたいことも解説しています。ぜひ、食中毒予防に役立ててくださいね。

2020年7月6日 更新

ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

学校給食センターにて、管理栄養士として献立作成や食に関する指導に従事した経験から、子どもたちだけでなく幅広い世代への「食育」に興味を持つ。現在は在宅WEBライターとして、栄養…もっとみる

この時期に気をつけたい「食中毒」を予防しよう

細菌やウイルスが付着したものを食べると、腹痛や吐き気など、食中毒の症状が出るおそれがあります。とくに夏場(6月~9月)は、細菌による食中毒が起こりやすい季節。気温や湿度が高いと細菌が増殖しやすいため、注意が必要です。

食中毒を引き起こす細菌は、肉や魚といった調理前の食材や、人間の皮膚などに存在しています。食中毒対策には、食品中に存在している細菌を増やさない死滅させること、食材や料理に細菌をつけないことが大切です。(※1,2)

食中毒を予防するために気をつけること

購入時

買い物の際は、消費期限や賞味期限などの表示を確認してください。期限までに食材を使い切るために、献立をあらかじめ決めておき、適量を購入するのが理想的です。

細菌の増殖を抑えるには、低温で保存するのがポイント。保冷タイプのエコバッグを使う、保冷剤や氷を使用するなど、工夫してくださいね。なお、生肉や生魚には食中毒の原因菌が存在します。ドリップがほかの食品に付着しないよう、それぞれ分けて使い捨ての袋で包みましょう。(※2,3)

家庭での保存

購入した食品は、なるべく早く低温で保存しましょう。買い物後は寄り道せずに帰宅し、すぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れてください。食品はそれぞれ密封容器に入れたり、使い捨ての袋で包んだりして、ほかのものに細菌をつけないようにしましょう。

冷蔵庫の温度を維持するために、食材はぎっしり詰めず、7割程度にとどめてください。なお、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下が適切な温度です。(※2,3)

下準備

食中毒の原因菌は、調理器具についている場合があります。タオルやふきんは、清潔なものを使用してください。肉や魚などを使った調理器具は洗剤で洗い、熱湯をかけて殺菌しておきましょう。

また、人間の皮膚には食中毒を引き起こす細菌が存在するため、調理をはじめる前にしっかり手を洗ってください。なお、手の傷や手荒れ部分には菌が存在するおそれがあり、食べ物に細菌がつきやすくなります。このような場合は使い捨ての調理用手袋や菜箸、トングなどを使い、素手で食品に触れないようにしましょう。(※1,2,3,4)

調理

調理中もこまめに手を洗うように意識してください。とくに、生の肉や魚などをさわる前後の手洗いが大切です。

食品中に存在する細菌は、ほとんどが加熱によって死滅します。中心までしっかり火が通るよう、中心部分の温度が75℃以上の状態で、1分間以上の加熱をおこなうのが目安です。なお、野菜や豆腐などをそのまま食べる場合は、食中毒の原因菌がつくおそれがあるため、加熱前の肉や魚に近づけないようにしましょう。(※2,3)
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、不要不急の外出は控えましょう。食料品等の買い物の際は、人との距離を十分に空け、感染予防を心がけてください。
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