ライター : 白江 和子

管理栄養士 / webライター

熱中症に効果的な飲み物

経口補水液

汗をかくと、水分と同時にナトリウムやカリウムなどの電解質も失われます。経口補水液(けいこうほすいえき)は、脱水状態の体が電解質や水分を補いやすいように作られている飲料です。

一般的なスポーツドリンクより電解質が多く、糖の濃度は低いため、熱中症対策に必要な成分をより素早く吸収することができます。

ですが塩分(ナトリウム)が多く含まれていることから、健康な状態で飲み過ぎてしまうことのないよう注意が必要です。(※1,2)

スポーツドリンク

スポーツドリンクは、ナトリウムやカリウムなどの電解質を含む清涼飲料水のひとつです。運動中やトレーニング中に飲むことを主な目的として作られているため、商品によっては、筋肉のもとになるアミノ酸を含むものもあります。

スポーツドリンクは、味を良くするために糖分が多く含まれており、飲み過ぎてしまうと肥満の原因に。経口補水液と比べるとナトリウムやカリウムの量は少ないため、目的によって使い分けることが大切です。(※1,3,4)

熱中症のときに避けたい飲み物

アルコール

アルコールには利尿作用があります。そのなかでも特にビールは利尿作用が強く、1Lのビールを飲むと、1.1Lの水分を排出すると言われています。

また体の中でアルコールを分解する際に水が必要となるため、お酒を飲んでも水分補給にはなりません。かえって脱水症状になりやすい状態を作るので、熱中症のときはNGな飲み物です。(※5)

コーヒー

カフェインを含む飲み物には、尿の量を増やし、体内の水分を出す働きがあります。さまざまな飲み物に含まれるカフェインですが、紅茶や煎茶に比べ、コーヒーには特に多くのカフェインが含まれています。そのためコーヒーは、水分補給としては適しません。特に脱水状態である熱中症のときは、避けるようにしましょう。(※6,7)
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