ジュース

甘いジュースには糖分が多く含まれています。水分補給としてジュースを飲んでしまうと、カロリーの摂り過ぎにつながり、肥満の原因に。またジュースの飲み過ぎは、のどの渇きがひどくなったり、尿量が増えたりするなどの体調不良になるおそれもあります。ジュースは水分補給のための飲み物ではなく、嗜好飲料ととらえましょう。(※4,8)

牛乳

牛乳はたんぱく質やカルシウムなどが豊富で、体にいい食品。しかし牛乳を飲み過ぎると、カロリーや脂質の摂り過ぎにつながるおそれがあるので注意が必要です。

また牛乳の水分は、約87%。多いように思えますが、たとえばエリンギは約90%、ピーマンならば約93%が水分です。決して多くの水分を、含んでいるわけではありません。これらのことを踏まえて、牛乳は水分補給を目的に飲むには、不向きな食品と考えられます。(※9,10,11)

麦茶

ノンカフェインの麦茶は利尿作用がないため、普段の水分補給に取り入れても問題はありません。しかし熱中症のときやスポーツをする際には、100mlあたりナトリウムを40~80mgと糖質が含まれた飲み物がおすすめです。ところが麦茶に含まれるナトリウムや糖質は、これだけの量を含んでいません。もし麦茶しかない場合は、塩や砂糖を加えましょう。(※12,13,14)

熱中症を予防するための飲み物の摂り入れ方

飲むタイミング

一度にたくさん水分を摂ってもうまく吸収されないため、こまめに少しずつ摂取するのが効率的。

「のどが渇いた」と感じるときにはすでに脱水がはじまっているため、水分を欲する前に意識して補給することが大切です。就寝や入浴の前後、スポーツ中及びその前後は、特に水分補給が必要となるタイミングのため意識しましょう。(※6,15)

飲む量

人間の体は一日2.5Lの水分を必要としていて、そのうち1.2Lを飲み水から補給しています。そのためこちらの量を目安に、こまめに水分補給をすることが大切です。運動中や夏場など、たくさん汗をかくとさらに水分が必要となるので、目安の量より多く摂取するようにしてくださいね。

普段どのくらい水分を摂っているのか、あまり意識していないかもしれませんが、多くの方は水分が不足していることがわかっています。いつもよりもコップ2杯分多く摂れば、必要な水分を補えるとも言われているので、こちらも参考にしてください。(※6)
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