ライター : 上原 花菜

管理栄養士

監修者 : 竹内 弘久

杏林大学医学部付属病院 外科医

熱中症対策には水分補給が大切!

暑い日が続きますが、みなさんはしっかり熱中症対策をしていますか……?熱中症は屋外だけでなく、熱気や湿気がこもりやすい室内に長時間いると、気づかないうちに起こる危険があります。

そんな熱中症には、こまめな水分補給は大切。しかし大量に汗をかいたときに、水だけで水分補給するのは避けたほうが良いのです!

私たちの体は、汗をかくと水分とともに塩分などの電解質が失われます。そのときに水だけを飲むと、体液が薄まり、余分な水を体外に排出するはたらきが進み、かえって脱水状態に。結果、運動機能の低下や体温が上昇することで熱中症の原因に繋がってしまうのです。

そのため熱中症対策をするための水分補給は、塩分などの電解質や糖分を含んだ「経口補水液」を補給することが重要になりますよ。(※1,2,3)

経口補水液とは?

経口補水液とは、電解質と糖分を必要量含み、水分・塩分吸収に優れた飲料のことです。頭痛、ふらつき、吐き気など熱中症の症状を感じた際には、経口補水液を飲むようにしましょう。もちろん、症状の前兆を感じたときに摂り入れても問題ありません。

このとき、経口補水液ではなくてスポーツドリンクではいけないの……?と思いますよね。一般的なスポーツドリンクは、塩分濃度が低く糖分が多く含まれており吸収に時間がかかります。そのため、脱水の症状がある場合には、あまり飲料として向いていません。

少しでも「おかしいな」と感じた場合は、早めに経口補水液を飲むことをおすすめします。(※2,4,5)

経口補水液の基本の作り方

Photo by 上原 花菜

材料

・水…… 1L
・塩…… 3g
・砂糖…… 40g
・レモン果汁……大さじ1杯(お好みで)

作り方

1. 水に塩、砂糖を加え混ぜます。
2. 砂糖と塩が溶けるまでしっかりと混ぜ合わせたら完成です。(※6)

水1Lに対してレモン果汁を大さじ1杯加えると、爽やかな風味になり飲みやすくなります!

ひと口飲むと砂糖の甘みを強く感じ、ほんのり塩気を感じます。何回か飲んでいると、砂糖の甘さを強く感じるようになって、口のなかに味が残るようになります。甘いものが苦手な方であれば、飲みすすめるのがむずかしいかもしれません。

子どもや大人も無理なく飲むことができますが、味に関しては好みが分かれそうです。使用する水は、浄水を利用し冷やしたものを使うほうが、おいしく飲むことができますよ。

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