コーンミールで作る山岳地の主食「ポレンタ」

とうもろこしの粉を煮ておかゆ状にして、塩やバター、オリーブオイルなどで調味する素朴な料理です。いまは全国で食べられていますが、もとは北イタリアの寒冷な山岳地帯の主食。土地が小麦の栽培に適さないため、代用品として食べてきた歴史があります。

もっと知りたいイタリアの食文化

イタリアの家庭での一般的な食事

イタリアの家庭では朝ごはんに、甘いパンやビスケットを食べます。飲み物は子どもはミルク、大人は砂糖たっぷりのエスプレッソかカプチーノ。イタリアでは昔から昼食がメインで、夕食は軽めに済ませる傾向があります。

遠距離通勤する人が少なく、職場が近い場合は家に帰ってランチすることも。パスタとメイン料理を組み合わせて、しっかりした食事をとります。夕食はチーズや肉加工品、野菜、パンなどの軽食が一般的。これは古くからの習慣で、必ずしもそうだということではありません。

外食するときはどんなお店に行く?

外食する場合は食事の内容によって、行くお店が変わります。きちんとした食事を楽しみたいときはリストランテへ。服装を気にせずカジュアルに食事したいなら、トラットリアへ行きます。

お酒が中心でおつまみがあれば良いならバール、食事にもある程度重点を置きたいなら大衆的なオステリア。家族でピッツァを食べたいときはピッツェリアというふうに、イタリアでは目的に合わせてお店を選ぶのが一般的です。

地方色豊かなイタリアの食文化を楽しもう♪

イタリアの食文化を、南・中央、北の3地域に分けて紹介しました。イタリアは南北に大きく分けるだけでも、食べ物や文化、思想、信条、民族の出自などがかなり違うのだとか。そんなことに想いをはせながら、いろんなイタリア料理を食べるのも楽しいですよ。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ