イタリア中部の代表的な料理

ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ(フィレンツェ風Tボーンステーキ)

イタリア有数のブランド牛「キアニーナ」の仔牛の肩ロースを、炭火で焼いた分厚いステーキです。内側はレアで外側をカリッと焼くのがフィレンツェ流。脂身が少ない赤身肉で、やわらかくとろけるような食感です。

ローマ風サルティンボッカ

仔牛の肉にセージの葉をのせ生ハムで巻きあげたものを、バターで焼いて白ワインで仕上げた料理です。料理の名前はイタリア語で「口に飛び込む」を意味しており、短時間で作れてすぐに食べられることに由来しています。

トリッパのトマト煮込み

牛の第2の胃袋(トリッパ)にトマト、セロリ、パセリなどを加え、やわらかく煮込んだ牛モツ煮込みです。サンドイッチ風にパンにトリッパをはさんで、パセリのサルサソースをかけたパニーノが人気。同じように、牛の第4の胃袋(ランプレドット)を使った料理もあります。

イタリア北部の食文化

ミラノ、ベネチア、トリノがある北イタリアの料理は、寒冷をしのぐこってりした料理が豊富。山間部が多く冷涼な風土は酪農がさかんで、料理にバターやクリーム、チーズをおもに使います。米、生パスタ、きのこ、牛、ジビエなどをよく用い、煮込み料理や肉料理が多め。

ゴルゴンゾーラやボロネーゼ、イカスミのパスタなどは、この地方の料理です。ミラノ風ピザは生地が薄くトッピングもさまざま。ドルチェは、パンナコッタやティラミスが人気です。

イタリア北部の代表的な料理

コトレッタ(ミラノ風孔牛のカツレツ)

大きいお肉にパン粉をつけて、バターとオリーブオイルで揚げる仔牛のカツレツです。レモンをかけてさっぱりといただきます。高級店では必ずバターを使いますが、オリーブオイルで揚げるお店も。

「ミラノ風」という名前は、黄金色に仕上がった料理をミラノのお金持ちに例えたところから付いたとされています。

ミラノ風リゾット

サフランと北イタリアの特産物であるパルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)を使用したリゾットです。この料理も色味からミラノの黄金料理のひとつといえますね。リゾットはポルチーニも有名です。
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