ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

花粉症対策の基本

花粉症対策には、マスクやメガネをしてなるべく花粉を浴びないことが重要です。外出後は服や髪についた花粉を払い落とし、部屋に持ち込まないように。アレルギー症状の緩和のために腸内環境を整えるのもおすすめです。

また、飲むだけで花粉症が治るといった即効性はないものの、緑茶や紅茶などのお茶は、花粉症のつらい症状を和らげる手助けになります。どんなお茶がよいのか、具体的に見ていきましょう。(※1,2,3,4)

花粉症緩和が期待できるお茶6選

お茶の種類

  1. べにふうき茶
  2. ウーロン茶
  3. 紅茶
  4. 甜茶
  5. ルイボスティー
  6. ハーブティー

1. べにふうき茶

緑茶の品種のひとつである「べにふうき」には、アレルギー症状を抑える作用があるメチル化カテキンが含まれているのが特徴です。ある実験において、べにふうき茶を飲んでいた人は、メチル化カテキンが含まれない緑茶を飲んでいた人に比べて目のかゆみや喉の痛みといった症状が緩和したことが明らかになっています。(※5)

2. ウーロン茶

ウーロン茶の品種である「黄金桂」は、べにふうき茶と同様にメチル化カテキンが含まれている飲み物です。スギの花粉症患者が参加した実験において、黄金桂を日常的に飲むことで鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が抑えられたことが明らかになっています。通年性の鼻炎にも同様のメリットが期待されています。(※5,6,7)

3. 紅茶

紅茶には、ポリフェノールの一種であるカテキンが含まれています。カテキンはアレルギーの情報を伝える物質の生成を抑える作用があることから、花粉症のアレルギー症状を和らげるのに役立つことが期待されていますよ。カテキンは紅茶のほか、緑茶やウーロン茶、ジャスミン茶などにも含まれています。(※4,6)

4. 甜茶

甘味がある薬草茶である甜茶は、花粉症対策に役立つお茶のひとつ。ある実験では、花粉症の症状が出る前から甜茶を飲んでいたグループは、薬を飲まなくても症状を抑えられたという結果が出ました。甜茶のなかでも、甜葉懸鉤子(てんようけんこうし)という品種に抗アレルギー作用があると考えられています。(※4,8)
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