ライター : 渡辺 りほ

管理栄養士

花粉症対策に役立つ方法【食事編】

食生活をはじめとした生活習慣の欧米化が、花粉症患者が増加している原因のひとつだと考えられています。花粉症のセルフケアには、規則正しい食生活や栄養バランスのとれた食事が大切です。主食・主菜・副菜・汁物をそろえた食事を心がけましょう。

とくに花粉症対策によいといわれている食材を取り入れるのも、セルフケアのひとつ。どのような食材が役立つのかチェックしていきましょう。(※1,2)

乳酸菌が豊富な「ヨーグルト」

ヨーグルトに多く含まれる「乳酸菌」には、くしゃみや目のかゆみなどを引き起こす「IgE抗体」の生産を抑制するはたらきがあるとされています。

とくに花粉症対策に役立つといわれている「乳酸菌B240」や「クレモリスFC株」が含まれているヨーグルトがおすすめ。毎日摂るほか、花粉症シーズンの8週間前から摂取することが大切です。(※3,4)

腸内環境を整える「納豆」

花粉症の原因のひとつとして、腸内細菌の変化があげられます。腸内環境を整えるには、納豆やキムチなどといった善玉菌を多く含む発酵食品を意識して摂ることが大切です。

なかでもおすすめの食材は納豆。「納豆菌」には悪玉菌を減らし、腐敗菌の増加を抑えるはたらきがあるからです。また、ほかの善玉菌の増殖を促してくれますよ。(※1,5)

βーカロテンやポリフェノールを含む「緑黄色野菜」

トマトの果皮に豊富な「ナリンゲニンカルコン」というポリフェノールには、ヒスタミンの遊離を抑えてスギ花粉症の自覚症状を和らげる作用があるといわれています。(※6)

また、さまざまな緑黄色野菜に多く含まれる「βーカロテン」には、免疫バランスを整えるはたらきが。とくにβーカロテンが豊富なにんじんジュースは、アレルギーの発症を抑制するのに役立つと考えられています。(※7)

花粉症の症状を抑える「お茶」は?

お茶に含まれる「メチル化カテキン」には、アレルギー症状を抑えるはたらきがあるといわれています。お茶の品種によってメチル化カテキンの含有量はさまざま。とくに「べにふうき」という品種の緑茶に豊富です。(※8)

また、甜茶に含まれるポリフェノールには、アレルギー鼻炎の原因物質である「ヒスタミン」の遊離を抑え、症状を和らげるはたらきがあると考えられています。花粉症シーズンは、お茶の種類に気を配るとよいですね。(※2,9)

花粉症対策に役立つ方法【生活習慣編】

※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ