カロテン

西洋人参のオレンジ色は「カロテン」という色素に由来していますが、カロテン全体としては西洋人参には劣るものの金時人参にも多く含まれています。金時人参100gにつきカロテンは5000μg、西洋人参100gにつき8300μg(※2)。皮つきのもののほうが多く含まれるため、皮ごと食べられる金時人参は摂取しやすいといえます。

カリウム

細胞の浸透圧を調整し、ナトリウムを排出する働きのあるカリウム。金時人参には100gあたり540mg、西洋人参は270mg含まれ(※2)、金時人参に多く含まれているのが特徴です。塩分が多くなりがちな食事で、体内に吸収されるのを防いで調整することに役立っています(※3)。

金時人参の選び方と保存方法

選び方

金時人参は鮮やかで濃い赤色をしていて、みずみずしくハリのあるものを選びましょう。西洋人参と同様に表面に傷がないもの、葉を切り落とした軸の部分が茶色くなっていないものがおすすめです。

保存方法

新聞紙に包んでポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。寒い冬の時期は冷暗所に置いておいてもOK。葉が付いているものは切り落として、別々に保存するのがいいですよ。 葉はなるべく早く使用し、根の部分も3日ほど保存することができます。また冷凍保存もできるので、調理に合わせてカットして保存しておくと便利ですよ。

金時人参のおいしい食べ方

きれいな色を活かして、西洋人参と同じように調理して使うことができますよ。金時人参は肉質がやわらかいのに煮崩れがしにくいので、煮物にするのが向いているでしょう。そのためおせち料理のお煮しめやお雑煮の具材として使われ、華やかさを添えています。 また金時人参が含んでいるカロテンは油との相性がいいため、炒め物や揚げ物などにすると効果的に栄養素を摂取することができます。

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