疲れ目対策に「アントシアニン」

目にいい成分として知られるアントシアニンは植物が紫外線のように有害な光から自身を守るために蓄えられている天然の色素です。アントシアニンは目の網膜でロドプシンと呼ばれるたんぱく質の再合成を促すのに役立ちます。ロドプシンは目で見たものを光の情報として脳に伝える役割をもちますが、長時間目を酷使することで再合成が遅れ、疲れ目の原因となると言われているのです。

ほかにもアントシアニンは強い抗酸化力によって水晶体を紫外線ダメージから守っています。目の健康のために積極的に摂り入れたい成分です。(※6)

光による酸化ダメージに「ルテイン」

ルテインは目の水晶体や黄斑部にもともとあり、強い抗酸化作用をもつ黄色の天然色素です。紫外線やブルーライトから目を守るはたらきをもち、「天然のサングラス」とも呼ばれます。

ルテインはもともと体にある成分ですが、体内では合成できず、加齢とともに減少するのも特徴です。紫外線やブルーライトを浴びる機会の多い方は特に意識して摂り入れましょう。(※7)

視神経の健康に「オメガ3系脂肪酸」

オメガ3系脂肪酸であるDHAは目の網膜に含まれている脂肪酸の40%近くを占めるとされています。同時に脳のはたらきが鈍くなると視力も低下すると言われるため、DHAやDHAに変換もされるEPAを摂取することで、視力のサポートに役立ち、おすすめです。(※8,9)

粘膜保護に「ラクトフェリン」

ラクトフェリンは母乳や哺乳類の乳に含まれるたんぱく質の一種。涙の中にも高濃度で含まれていると言われています。ラクトフェリンを摂取すると、眼球をうるおす涙の量が増加し、目の乾燥がおさえられたという検証結果もあるのです。サプリメントもありますので、ドライアイで悩んでいる方は摂り入れてみると良いでしょう。(※10)

食べ物以外で目にいい習慣や注意点とは?

遠くを見て休息をとる

近くを見ているとき、目の筋肉は収縮して緊張状態になります。長時間近くを見続けると凝り固まってしまうのはそのためです。一方、遠くを見るときは目の筋肉がゆるんでリラックス状態になります。日常生活で近くを見ることが多い場合は、意識して遠くを見て筋肉をゆるめることが大切です。(※12)

アイマスクや蒸しタオルで温める

集中しているときや、目をたくさん使ったときには目に普段よりも多くの血液が送り込まれます。目の血管が拡張して、充血や痛みにつながる場合もあるため、冷やせるアイマスクや冷たいタオルで冷やすと症状がやわらぎ、おすすめです。

逆に目を休める時間には、蒸しタオルやホットアイマスクを使って温めると、筋肉の緊張がほぐれてリラックスした状態になります。(※12)
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