ライター : 嘉山ゆりか

管理栄養士 / 健康運動指導士

甘酒はダイエットに向いている?

甘酒がダイエットに効くと、テレビやメディアで話題になることもありますが、実は甘酒を飲むだけで痩せるという科学的根拠はありません。

では、甘酒ダイエットが流行っているのはなぜなのでしょうか?

その理由として、甘酒は発酵食品であり腸内環境を整えてくれる成分が含まれています。さらに、糖質や脂質の代謝をサポートし、エネルギーにするために必要な栄養成分であるビタミンB1、ビタミンB2、加えてアミノ酸が豊富に含まれていることなどが挙げられます。(※1,2,3)

甘酒のダイエット効果

効果

  1. 便秘対策に役立つ
  2. 糖質・脂質の代謝をサポート
  3. 脂質の排出を助ける

便秘対策に役立つ

甘酒では原料の米麹が生み出す酵素によって「オリゴ糖」が作られます。腸で善玉菌のはたらきをサポートするオリゴ糖と、食物繊維に似た「レジスタントプロテイン」の作用により、腸内環境をしっかり整えてくれるのです。

便秘の方は甘酒で腸内環境が整い、お通じが良くなることが期待できますよ。(※4,5)

糖質・脂質の代謝をサポート

甘酒の麹菌には数多くの酵素が含まれ、そのなかにでんぷん(糖質)を分解するアミラーゼや、脂質を分解するリパーゼがあります。さらに、糖質・脂質の代謝に関わるビタミンB1、B2も含まれ、体内での代謝をサポートしてくれるのです。

糖質・脂質がスムーズに分解できるのは、ダイエッターにとってうれしいポイントですよね。(※3,6)

脂質の排出を助ける

甘酒には「レジスタントプロテイン」という体内で消化されにくいたんぱく質が含まれます。レジスタントプロテインには脂質を排出するはたらきがあるため、肥満の対策やコレステロール値を下げることが期待できますよ。

酒粕も悪玉コレステロールの取込みを抑え、善玉コレステロールを増やすと言われているので、酒粕甘酒を飲むのもおすすめです。(※5,7)

甘酒ダイエットのやり方

やり方

  1. 朝ごはんにプラスして栄養補給
  2. 間食のスイーツを甘酒に置き換える
  3. 飲む量は一日200ml程度にする
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

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