ライター : 塚本 晴香

管理栄養士 / webライター

「甘酒は体にいい」って本当?

やさしい甘みがおいしい甘酒。大きく分けて、米麹甘酒と酒粕甘酒の2種類が存在します。

米麴とは、蒸した米に麹菌を繁殖させたもの。アルコールを含まないので、米麴甘酒は年齢問わず誰でも飲むことができますよ。

また、酒粕は米麹に酵母菌を加え発酵させて生成されます。ただし、アルコールを含むため酒粕甘酒は誰でも飲めるわけではありません。さらに詳しくそれぞれのメリットを見ていきましょう。(※1)

飲む点滴!米麹甘酒の効果効能とは?

米麹甘酒の効果

  1. 肌の健康をサポート
  2. ダイエットのサポート
  3. 便秘の対策
  4. エネルギー代謝を助ける

肌の健康をサポート

米麹甘酒の原料である米麹には、グルコシルセラミドやN-アセチルグルコサミンといった肌の健康維持をサポートする成分が含まれています。特に、N-アセチルグルコサミンはヒアルロン酸の生成を促すため、肌の潤いを保つのに役立ちますよ。

肌のハリと弾力は、コラーゲンによって維持されています。甘酒を飲むとコラーゲンを分解する酵素の産生を抑えるので、毛穴を引き締めたり、肌にハリを与えたりする作用もあります。(※2,3,4,5)

ダイエットのサポート

ダイエット中は食事制限により、栄養バランスが崩れやすくなるおそれがあります。昔から米麹甘酒は「飲む点滴」とも呼ばれ、体のエネルギー源となるブドウ糖のほか、ビタミンB群やアミノ酸などの栄養が豊富です。

また、甘酒を飲むとブドウ糖によって血糖値が上がり、満腹感を得られます。間食で甘酒を飲めば、ほどよく空腹が満たされ、食べ過ぎを抑えられるメリットも。そのため、甘酒はダイエット中におすすめの食材といえますよ。(※6,7)

便秘の対策

甘酒には、糖質の一種であるオリゴ糖が豊富。オリゴ糖は、腸内の善玉菌であるビフィズス菌のエサとなり、その増殖を助けるはたらきがあります。それにより、腸内環境が整うため便秘対策に役立ちますよ。(※7)

エネルギー代謝を助ける

米麹甘酒には、ビタミンB1やビタミンB2などのビタミンB群が含まれています。ビタミンB群は「代謝ビタミン」とも呼ばれ、さまざまな酵素の補酵素としてはたらき、エネルギーを作り出すのに必要な栄養素。

ビタミンB1は糖質を燃やしてエネルギーに変えるはたらきがあり、不足すると倦怠感やむくみの原因になります。ビタミンB2は脂質の代謝を助け、エネルギーに変えるはたらきがありますよ。(※8,9,10,11)
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