甘酒ダイエットの正しいやり方。痩せない原因は…？【管理栄養士執筆】 (3ページ目)

【Q＆A】甘酒ダイエットで痩せない…なぜ？

A：甘酒は飲みすぎるとカロリーや糖質過多になるおそれがあるので、極端に飲み過ぎず、適量の範囲で継続するのがポイントです。

また甘酒を手作りする場合は、発酵させるときの温度に注意が必要です。麹菌は70℃近くになると酵素を出すはたらきが失活し、逆に温度が低すぎると発酵が進みません。甘酒作りでは温度管理を意識してみてくださいね。（※3,19）

【Q＆A】甘酒ダイエットはどれくらいの期間で効果が出る？

A：甘酒を飲んでいればすぐに痩せるということはありません。身体の変化を期待するなら、まずは4週間続けてみましょう。4週間の甘酒摂取の場合、一部の人に便の軟化が見られたとの研究報告もありますよ。

またダイエットを目指す場合は、主食・主菜・副菜のそろった食事を基本にバランスのよい食事と、調理法や菓子・アルコールなどの見直しも重要です。（※20,21）

【Q＆A】砂糖の代わりに甘酒を使ってもダイエットになる？

A：甘酒を飲むのが苦手な方は、料理に使う砂糖を甘酒で代用する方法もあります。その場合も、甘酒が持つ作用は変わらないためダイエットに役立ちますよ。

100gあたりの糖質量は、砂糖99.3gに比べて甘酒は17.9gと大幅に抑えられます。甘酒を料理に使うと酵素の力で食材がやわらかくなり、旨みもアップするのでおすすめです。（※3,18,22）

【Q＆A】甘酒は夜に飲んでもダイエット効果が期待できる？

A：甘酒には糖質が多く含まれるので、寝る前よりも朝に飲むほうがおすすめです。

というのも寝る前に栄養を摂ると、摂った栄養がほとんど使われないまま貯蓄に回り、太りやすくなるためです。（※19,23）

【Q＆A】麹甘酒と酒粕甘酒で期待できるダイエット効果は違う？

A：ダイエット目的で選ぶ場合は、余計な砂糖が加えられていない米麹で作られた甘酒がおすすめですよ。

麹甘酒は米麹を原料にした甘酒で、アルコールを含みません。自然な甘さで栄養価が高いのが特徴です。一方酒粕甘酒は酒粕を原料にした甘酒で、アルコールを含みます。砂糖を加えて作ることから、商品によってはカロリーが高いこともあるので注意しましょう。（※4）