ライター : suncatch

食生活アドバイザー / パンシェルジュプロフェッショナル/薬膳コーディネーター

しっとりやわらかい!パウンドケーキの作り方・レシピ

Photo by suncatch

調理時間 90
基本のパウンドケーキは、薄力粉・バター・グラニュー糖・卵の割合が、1:1:1:1でです。素材がシンブルなだけに、作り方によって味や食感に違いが出てしまうことも。しっとりふんわり仕上げるポイントは全部で10個あります。コツを押さえて、プロ並みのおいしさに仕上げましょう!

材料(20cm×8cmのパウンド型 1本分)

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しっとりパウンドケーキを作るポイント10個

  1. バターは、指で軽く押さえるとへこむくらいのやわらかさにしておく
  2. 材料と混ぜたときの分離を防ぐために、卵は常温に戻しておく
  3. 卵を加えてしっかり乳化させれば膨らむが、ベーキングパウダーで膨らむのをサポートする
  4. バターは空気を含ませ、白っぽくなるまで泡立てるとふんわりしっとり仕上がる
  5. 常温に戻した溶き卵を少しずつ加え、分離しないようにツヤが出るまでよく混ぜる
  6. ふるっておいた粉類を一度に加えてゴムベラで底から大きく生地をすくい切るように混ぜ、粉気がなくなり生地が均一になったら混ぜるのをやめる
  7. パウンド型に生地を入れ平らにならし、数回打ち付けて余分な空気を抜く
  8. 食感が損なわれたり膨らみが悪くなったりするのを防ぐため、オーブンはきちんと予熱しておく
  9. 生焼けを防ぐためパウンドケーキの中心部分に竹串を刺し生地が付く場合はオーブンで追加で焼く。表面は焼けていて中は生焼けの場合は、表面にアルミホイルなどをかぶせて焼く
  10. 焼き上がって粗熱が取れたらラップで包んでしっとりさせる

下準備

内側にクッキングシートを敷いたパウンド型

Photo by suncatch

・パウンド型の内側にクッキングシートを敷くか、溶かしバターを刷毛で塗り、薄力粉をはたく
・オーブンは170℃に予熱する
・バターは常温に戻し、指で軽く押さえるとへこむくらいのやわらかさにする
・卵は常温に戻す

作り方

1.バターをホイップする

ボウルに入ったバターを、白っぽくなるまで泡立て器で混ぜる様子

Photo by suncatch

ボウルにバターを入れてゴムベラで練ってから、泡立て器でしっかり混ぜます。バターが白っぽくなり全体のかさが増すまで混ぜるのがふんわりやわらかく仕上げるコツです。

2.グラニュー糖を混ぜる

バターにグラニュー糖を加え、泡立て器で泡立てながら混ぜる様子

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グラニュー糖を3〜4回に分けて加え、1回ごとにしっかり混ぜ合わせます。もったりとした重めのクリーム状になればOKです。パウンドケーキをしっとりさせるためには、バターと砂糖をしっかりと混ぜ合わせて、空気を含ませることが大切です。

3.溶き卵を混ぜる

溶き卵を少し加え、しっかりと泡立てながら混ぜる様子

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卵をほぐし、5~6回に分けて少しずつ加えて混ぜます。加えるごとに泡立て器でよく混ぜ合わせます。バターと卵が均一に混ざり、なめらかにツヤがある状態になればOKです。卵が冷たかったり卵を一度に加えたりすると、分離するので気をつけましょう。あらかじめ卵をよく溶いておくのも大切なポイントです。

4.粉類を加える

薄力粉とベーキングパウダーを、ふるいながら加える様子

Photo by suncatch

薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるい、3に一度に加えます。
ゴムヘラで生地をさっくりと混ぜる様子

Photo by suncatch

ゴムベラで底から大きく生地をすくい、切るように混ぜます。粉気がなくなり生地が均一になったら混ぜるのをやめ、ぐるぐると生地を練らないよう気を付けてください。

5.型に流し入れてオーブンで焼く

生地を型に流し入れ、平らにならしている様子

Photo by suncatch

型に4を入れ、ゴムベラで表面を平らにならします。型を数cm上に持ち上げて、作業台に数回落とし、中の空気を抜きます。天板にのせ170℃のオーブンに入れて、40分ほど焼きます。
焼いたパウンドケーキを型から出した様子

Photo by suncatch

中心部分に竹串を刺してみて、生地が付いてこなければ焼き上がりです。焼き上がって粗熱が取れたらラップで包み、水分の蒸発を防ぎます。焼いたままの状態で長時間おくと水分が飛んでパサパサになってしまうので注意しましょう。

しっとりさを保つためのパウンドケーキの保存方法

Photo by 稲吉永恵

焼き上がったパウンドケーキは、そのままの状態で完全に冷ますと水分が飛んでパサパサになってしまいます。パウンドケーキをしっとりに保つためには、粗熱が取れたらラップでしっかり包みましょう。またパウンドケーキが焼けたら熱いうちにオーブンシートを外し、刷毛にシロップを含ませて打つのもおすすめです。

パウンドケーキが膨らまない原因と対処法

パウンドケーキが膨らまない原因は、バターと砂糖を白くふわふわになるまで混ぜてないこと、卵を加えてきれいに乳化できていないことが挙げられます。ベーキングパウダーを使えば膨らみますが、キメが粗くパサパサにならないように丁寧に混ぜるのが重要です。

材料を常温に戻し、バター、砂糖、卵を加え、ひとつひとつきちんと混ぜること、卵は一気に加えないように気をつけましょう。また、粉類を加えたら混ぜすぎないこともコツです。ぐるぐる混ぜると膨らまず硬くなってしまいます。

パウンドケーキが固くなる原因と対処法

パウンドケーキが固くなる原因は、バターと砂糖の混ぜ不足、卵を加えて乳化できていないこと、粉類を入れてから混ぜすぎたことなどがあります。しっとりやわらかいパウンドケーキを作るには、混ぜ方がとても大切。

まずはバターと砂糖を混ぜる前に、バターをふわふわのクリーム状にしておきます。そして砂糖を加えるたび、ふわふわになるまで丁寧に混ぜ、卵も少しずつ加えるのもコツですよ。

粉類を加えたら、混ぜすぎないようにしてください。泡立て器で混ぜたりぐるぐる混ぜすぎたりすると、グルテンが出て重たく固い生地になってしまうので注意しましょう。

パウンドケーキがパサパサになる原因と対処法

パウンドケーキがパサパサになる原因は、卵を加えてきれいに乳化できていないこと、粉類を入れたあと混ぜ方が足りないこと、そして、焼き上がったらそのままの状態で完全に冷ましたことなどがあります。

粉類を入れて混ぜすぎるのが良くないと思うあまり、混ぜ不足になる点も気をつけましょう。混ぜ不足は、キメが粗くなりボソボソとした口当たりになります。粉気がなくなりツヤのある状態まで混ぜるようにしましょう。

水分が飛んでパサパサになるのを防ぐには、焼き上がったら粗熱が取れたらラップできれいに包むこと、熱いうちにシロップを打つことなどが効果的です。

よくある質問

ベーキングパウダーなしでも、しっとりとしたパウンドケーキは作れますか?

作れます。ベーキングパウダーを使わない場合、バターと卵を混ぜてきちんと乳化ができないと、うまく膨らまないおそれがあるので注意してください。丁寧に材料を混ぜ合わせましょう。

ベーキングパウダーなしのレシピはこちら▼

ホットケーキミックスで、しっとりとしたパウンドケーキは作れますか?

作れます。卵をはじめ材料は常温に戻しておくこと、焼き上がったら粗熱が取れたらラップで包むことがしっとり仕上げるコツです。

バターなしでもしっとりとしたパウンドケーキは作れますか?

作れます。バターなしでも、サラダ油や生クリームなどを使うとしっとりとしたパウンドケーキが作れますよ。材料はあらかじめ常温に戻すこと、焼き上がったら粗熱が取れたらラップで包むことも大切なポイントです。また市販のアイスクリームを使うレシピもおすすめです。

パウンドケーキのきれいな割れ目ができない理由と対処法はありますか?

パウンドケーキのきれいな割れ目ができないのは、オーブンの温度が低いことやパウンドケーキの生地内の空気がなくなったことが挙げられます。オーブンをきちんと予熱しておくこと、生地の混ぜすぎに注意することが大切です。

きれいな割れ目を作りたいときは、オーブンに入れて10分ほど経ったら包丁で生地の中央に1本切れ目を入れましょう。また焼く前に割れ目を入れたい部分に、細く切ったバターをのせる方法もおすすめです。

しっとりやわらかいパウンドケーキ作りをマスターしよう

小麦粉・バター・砂糖・卵を1ポンド(パウンド)ずつ使うことに由来する、パウンドケーキ。基本レシピは材料を常温に戻すことがポイントで、数時間前に冷蔵庫から出しておくと、スムーズに作れますよ。

持ち運びやすく日持ちのするパウンドケーキは、プレゼントや手土産にも最適。ポイントを押さえれば失敗なくしっとりおいしく仕上がります。あなたの自慢のひと品に加えてくださいね。

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