北海道味噌

赤色で中辛口の味噌が代表的。明治時代に全国から多くの人が移住してきたことで、クセのない万人向けの味になったと言われています。歴史だけでなく、北海道の冷涼な自然環境も味噌作りに大きく影響。熟成に長期間を要することで、すっきりとした芳香のまろやかな味が生み出されます。

素材の味を活かしてくれるため、鍋物や汁物など味噌を使う料理において幅広く活躍しますよ♪

江戸甘味噌

光沢のある濃い赤褐色からは想像もつかないほど甘みを醸し出す江戸甘味噌。通常の味噌より米麹をたっぷり使用し、塩分は半分以下に抑えられているのが特徴です。大豆を水煮せず蒸すことで、大豆からの風味や栄養分が完全に残った赤味噌に仕上がります。

塩分が少ないことから一度にたくさんの量を使えるため、コクのある深い味わいの料理を楽しめます。煮込み料理や田楽、炒め物の隠し味などにいかがでしょう。

信州味噌

光沢のある冴えた山吹色(淡色)で辛口の味噌です。やや酸味のある特徴的な香りと、さっぱりとした旨味が特徴。武田信玄の時代に兵糧として味噌を作らせたこと、信州の気候や水質も味噌作りに適していたことから、味噌作りが全域に広まったそうです。

全国の生産量の約4割を占め、野菜、肉、魚介だけでなく、チーズやバターなどの発酵食品とも相性抜群!どんな料理にも合わせやすい万能味噌です。

関西白味噌

「西京味噌」としてもよく知られる白色の甘味噌。塩分量が少なく、米麹の割合がとても高いため、強い甘みと芳醇な香りが特徴です。着色を抑え上品な黄金色に仕上げる秘訣は、皮を取り除いて煮た大豆と精米度の高い米を用い、空気との接触を断って熟成発酵させること。短期間で熟成させ、塩分も少ないため、日持ちは短くなります。

上品な甘味を活かし、魚や肉の味噌漬け、雑煮、田楽、酢味噌、粕汁などの料理やお菓子作りにおすすめです!

米味噌を使うおすすめレシピ4選

1. 上品な味わいにほっこり。白味噌雑煮

Photo by macaroni

関西では王道の白味噌仕立てでやさしい味わいの雑煮。だし汁でやわらかく煮込んだ根菜ともちに上品な甘さの白味噌がとろりと絡み、ほっとするひと品に仕上がります。黄金色の白味噌に野菜の本来の色味が映え、見た目も華やか♪ 白味噌は少しずつ溶き、お好みの濃さに調整してくださいね。

2. 素材の味が引き立つ。きのこたっぷり味噌汁

クセがなくさっぱりとした旨味のある米味噌できのこたっぷりの絶品味噌汁を作ってみませんか?かつおと昆布のだし汁に米味噌で、きのこのおいしさが引き立ちます。独特のぬめりのあるなめこを入れることで、とろっとしたのど越しの良い味噌汁を召し上がれますよ。

編集部のおすすめ