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野菜ジュースと野菜の栄養は一緒?
みなさんは野菜不足を感じることはありませんか? 厚生労働省がおこなっている国民健康・栄養調査報告(平成29年)によると、日本人の一日あたりの野菜摂取量は平均で288.2g。理想とされている350gを下回っています。(※1,2)
野菜不足を感じたときに手軽に摂れるのが野菜ジュース。コンビニやスーパーでもいろいろな種類が並んでいますよね。しかし野菜ジュースを飲んだからといって、野菜を食べるのと同じ栄養が摂れるのでしょうか?
「野菜ジュースは体に悪い」と言われる理由
ビタミン類が減る
野菜をジュースするということは、撹拌したり加熱したりろ過したり……と、さまざまな加工工程を経ることになります。その過程のなかで、熱に弱かったり水に溶けやすい栄養素は減少してしまうのです。
特にビタミン類は減る割合が高く、ビタミンB群やビタミンCなどは生野菜と比べて摂取できる量が大幅にダウン。ただし、製品によっては加工後に栄養素を添加する場合もあるため、パッケージに記載さている成分表を確認するのがおすすめですよ。
不溶性食物繊維が減る
食物繊維には、水に溶けやすい水溶性食物繊維と、溶けにくい不溶性食物繊維の2種類があります。野菜をジュースに加工する際、失われてしまうのは不溶性食物繊維。これは、ジュースをろ過した際の絞りカスに不溶性食物繊維が多く含まれており、絞りカスはそのまま廃棄されてしまうためです。
健康的な生活を送るうえでは、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維はバランスよく摂る必要があるので、野菜ジュースだけでは補い切れないことが分かりますね。
【結論】野菜ジュースは栄養がないわけではない!
主に上記の2点から、野菜ジュースは「栄養がない」「体に悪い」と発展して伝わってしまった可能性が高いです。しかし、
・減少する栄養素はあるが、すべてなくなるわけではない。
・体に害のある成分が含まれているわけではない。
……というのが実際のところ。重要なのは、野菜ジュースに含まれる栄養素をきちんと把握して、上手に活用することです。
野菜ジュースに含まれる栄養素
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