ライター : ☆ゴン

タラバガニのゆで方

大きくて足が太く、食べごたえ満点のタラバガニ。新鮮な活けのタラバガニを入手したものの、どう調理しようかと迷うことがありますね。鍋ものにするなら生のままが良いですが、それ以外の料理はゆでガニがあればOK。そんなタラバガニをゆでてみましょう。

まずはタラバガニが入るくらいの大きな鍋を用意。足まで入りきる鍋がない場合、このあとで解説しているさばき方を参考にして、足を胴体から切り離してください。鍋にカニがかぶるくらいの水を入れ、火にかけ沸騰したら塩を加えます。水1L当たり塩30gで濃度3%程度。

塩を加え再沸騰したら、カニを丸ごとまたは胴体と足を入れ、落しブタをしてゆでます。このとき中のミソが流れ出ないよう、必ず胴体の甲羅を下(腹が上)にすること。ゆで時間は1.5kg未満で30分ほど、2.5kgほどなら40分ほどを目安にしてください。

ゆであがったらさっと水洗いし、粗熱が取れるまで待ちます。手でさわれるくらいになればOKです。

タラバガニの食べ方・さばき方

ゆであがったタラバガニを食べるためには、ふたつの作業が必要です。ひとつは「解体」、もうひとつは「身を取り出す」こと。

このふたつの作業で、タラバガニを食べる準備が完了します。コツさえわかれば、さばき方は意外と簡単です。ここからは、さばくときに必要な道具や、さばき方を説明します。

用意するもの

タラバガニはズワイガニと違い、大きな胴と太い足、全体的に硬い殻で覆われています。また胴や足にトゲがついているので、素手より道具を使うほうが作業がスムーズです。

軍手……手をトゲで傷つけないようにするため
キッチンばさみ、または包丁……慣れないうちは、包丁よりはさみのほうが安全
新聞紙……周囲の汚れ防止や、殻をそのまま包んで捨てられる
皿……取り出したタラバガニの身を置く
まな板

解体の仕方

大きなタラバガニを解体しやすいように、はじめ胴体と足を分離。タラバガニの腹部の構造も交えながら説明します。

1. タラバガニの足を切り離す

タラバガニを裏返すと、腹部から左右合わせて8本の足が伸びているのがわかります。

(1)タラバガニの甲羅を上にしてまな板に置く
(2)第一関節(甲羅側から見て胴体に一番近い関節)のやわらかい部分を探し、そこからはさみの先端を差し込み切り離す
(3)同じようにして胴体とすべての足を切り離す

〈ポイント〉
カニの殻には硬い部分とやわらかい部分があります。関節の殻はやわらかいため、はさみや包丁が入りやすく、切り離しやすいのが特徴です。

2. タラバガニのふんどし(前かけ)をはずす

足の付け根がついている胴体の腹側中央の、三角のフタのような部分を「ふんどし(前かけ)」と呼びます。

(1)タラバガニの頭を上にして、胴体を裏返した状態でまな板の上に置く
(2)ふんどしの上側に親指をかけ、手前に引き、胴体との接続部分をはさみ、または包丁で切り離す

〈ポイント〉
ふんどしにも弾力のある腹肉が詰まっていて、薄皮を切ると中の身を簡単に取り出せます。そのまま食べても、料理に使ってもおいしいですよ。

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