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おしんが食べていた「大根飯」とは
「大根飯」とは、白米だけを食すことが困難な時代に食べられていたご飯です。白米に野菜を合わせたものを「かて飯」と呼び、そのなかのひとつで、全国を通して比較的どの地域でも食べられていたご飯料理。
"おしんめし" と言えば、聞いたことがある方もいるかもしれませんね。1980年代にヒットしたドラマ『おしん』の主人公が作って食べていたのが大根飯で、そこから "おしんめし" の名で広まりました。
素朴な味わい。大根飯のレシピ
材料(2人分)
・米……1カップ
・大根……3cm
・大根の葉……80g
・塩……小さじ1/3杯
・塩(葉の塩ゆで用)……小さじ1/2杯
・片栗粉……小さじ1杯
作り方
1. 炊く30分以上前に、お米を研いでざるにあげ、水気を切っておきます。
2. 大根を1cm角に切ります。
3. 大根と、大根がかぶるくらいの水と片栗粉を鍋に入れ、大根のまわりがうっすらと透明になるまで下ゆでします。終わったら軽く洗っておきましょう。
4. 洗っておいたお米を釜に入れ、メモリのところまで水を入れます。塩を入れたらひと混ぜし、大根をのせて炊きます。
5. 塩を入れた熱湯で大根の葉をゆでて水にさらし、細かく切っておきます。
6. 炊きあがったご飯と刻んだ大根の葉を、さっくりと混ぜ合わせたら完成です。
大根飯をおいしく仕上げるためのコツ
大根の下ゆでをおこなう
大根は下ゆですることで、アクやくさみが抜けます。その際、片栗粉を使うと甘みが引き出され、おいしく仕上がりますよ。お米をといだ際のとぎ汁を使用してもOK!やりやすい方法で下ゆでをおこないましょう。
大根の葉の扱い方
大根の葉は、固さや茎の太さでゆで時間を調整してください。また、炊きあがったあとに混ぜ込むことで、緑色が損なわれずきれいに仕上がります。
ドラマの味をおうちで再現しよう
大根飯(おしんめし)の作り方をご紹介しました。白米だけを食すのが困難な時代に、少しでも多く、少しでもおいしくご飯が食べられるよう工夫されていたんですね。現代社会では見かけることの少ない調理法ですが、素朴ながらもやさしい味にとても癒されます。
簡単ながらもひとつひとつにほんの少しの手間を加えることで、とてもおいしく仕上がります。ぜひ作ってみてくださいね。
▼余った大根は賢く保存しよう