
ライター : Raico
製菓衛生師 / スイーツ&フードアナリスト / フードライター
情報誌の編集・ライターとして出版社に勤務後、パティシエとしてホテル・洋菓子店・カフェレストランにて修業を重ね、デザート商品開発に携わる。一方でフードコーディネーター、ラッピ…もっとみる
甘唐辛子とは?
甘唐辛子とは、唐辛子のなかでも甘味種のもの。ナス科トウガラシ属に分類される緑黄色野菜です。一般的に熟す前に収穫されており、熟すと赤くなるものの辛味はありません。たまに辛いことがありますが、ストレスのある環境で育つと辛くなります。
実はピーマンやパプリカも、ナス科トウガラシ属で同じ品種です。日本に入ってきた明治時代、ピーマンは「甘とうがらし」と呼ばれていました。ピーマンは唐辛子から品種改良され、辛味をなくしたものになります。
実はピーマンやパプリカも、ナス科トウガラシ属で同じ品種です。日本に入ってきた明治時代、ピーマンは「甘とうがらし」と呼ばれていました。ピーマンは唐辛子から品種改良され、辛味をなくしたものになります。
「甘唐辛子」の特徴と食べ方
甘唐辛子の主な品種
ししとう(ししとうがらし)
一般的なものは5~6cmほどの大きさで細長く、表面は黄緑や緑色ででこぼこしており、先端はへこんでいることが多いです。辛味は少なく、特有の香りとわずかな苦味があります。南蛮辛子・南蛮と呼ばれることも。
伏見甘とうがらし
江戸時代から京都の伏見地区で栽培されている、「京の伝統野菜」のひとつ。細長い形が特徴です。辛味はないため「伏見甘(ふしみあま)」とも呼ばれ、独特の風味と甘味があります。現在は丹波地区で多く栽培。よくじゃこと一緒に、煮物や炒め物にして食べられます。
万願寺とうがらし
長さが10cm以上ある大型の品種。京都市北部の舞鶴市万願寺地区で、大正末期から作られています。肉厚でやわらかくほんのり甘味があり、種が少なく辛味はほとんどありません。なかでも「万願寺甘とう」は「ブランド京野菜」のひとつです。
山科とうがらし
京都市山科地区で古くから栽培されている甘唐辛子で、「京の伝統野菜」のひとつ。ししとうがらしと形が似ていますが、先端がとがっており果肉が薄いのが特徴です。