ライター : ☆ゴン

タイカレーって一体どんなカレー?

タイカレーとは、東南アジアのタイで食べられている、スパイシーなスープカレーのことです。タイ語では「ゲーン(汁物)」と呼ばれています。「タイカレー」という言葉は、日本人が便宜的につけたネーミングなのです。

タイカレーは、辛さと甘さが混在した、クセになりそうなエスニックな味わいが魅力。唐辛子やパクチー、シナモン、ターメリックなどのスパイスとナンプラーを組み合わせ、ココナッツミルクでまろやかに仕上げます。

日本の洋風カレーのようにドロッとしたルーではなく、さらりとしたスープの食感も、世界中で愛される理由のひとつです。

タイカレーの種類はおもに3つある!

グリーンカレー

タイカレーといえば、日本ではグリーンカレーがもっとも有名ですね。タイ語で「ゲーン・キャオ(緑)ワーン(甘い)」といい、スープは乳白色に緑がかった色がついています。緑色の正体は、バジルやこぶみかんの葉などのハーブのほか、青唐辛子を使用しているため。

ピリピリした辛味がありますが、ココナッツミルクの甘味が辛さをマイルドに和らげてくれます。この甘辛い味わいこそが、タイカレーの人気の秘密。鶏肉やなすと相性が良いので、肉の旨味と野菜のおいしさも同時に楽しめるひと品です。

レッドカレー

レッドカレーとは名前のとおり、赤い色をしたタイカレーです。タイ語で「ゲーン・ペット(辛い)」という辛いタイカレー。赤色の正体は赤唐辛子で、十分に熟してから収穫した唐辛子を、乾燥させてから使います。タイでは、グリーンカレーよりもポピュラーな汁物です。

バジルやこぶみかんの葉、ココナッツミルクを使うのは、グリーンカレーと同じながら、唐辛子の種類と量が違います。そのため一般的な日本人の味覚からすると、激辛といって間違いありません。お店によって辛さが違いますが、タイでレッドカレーを注文するときは覚悟が必要。

現地では牛や豚、鶏肉、たけのこなど、バラエティー豊かな具材があり、なかでもアヒルのローストが定番で人気があります。

イエローカレー

タイにはカレーと呼ばれる、いろんな種類のゲーンがありますが、一般的に三大カレーとされるうちのひとつがイエローカレー。ターメリックを入れるため、やや黄色がかったカレーで、タイ語では「ゲーン・カリー」と呼ばれます。

国民の9割以上が仏教徒とされるタイですが、南部はイスラム文化の影響が強い地域。そのため牛や豚肉は使わず、鶏肉、じゃがいもなどを具材にするのが特徴です。

カルダモンやクローブなどのスパイスを多用し、ココナッツクリームを入れるので、コクのあるまろやかな味わい。タイカレーのなかではもっとも辛くないゲーンで、日本人を含む外国人に食べやすいと評判です。

タイカレーをおうちで楽しむふたつの方法

市販のペーストを使って本格的に!

本格的なタイカレーをいちから作ってみたいと思っても、作るのはかなりの労力が必要です。数種類のスパイスやハーブを集めたり、それをすり鉢で細かく粉砕したりと、とても時間と手間がかかります。さらにフライパンで焦がさないよう、じっくりと炒る作業も必要。

おうちでタイカレーを作るなら、ペーストを利用するのが断然おすすめです。市販のペーストには、スパイスやハーブ、ナンプラー、油などがすでに調合されています。袋から出して鍋で炒めるだけなので、手軽に作ることができるのです。このあとに基本的な作り方を簡単に紹介します。

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