小売店の場合

小売店で購入したワインが「ブショネ」だった場合、その交換はなかなか難しいでしょう。 その大きな理由のひとつは検証の難しさ。味も香りも強烈なときもあるのですが、その判別はときにプロをも戸惑わせることも。「ブショネ」したワインはたしかに存在するのですが、それを客観的な基準をもって取り扱うのは難しいのが現状。そのため、人体に悪影響があるわけでもないこともあり、小売店では交換することが難しくなっています。

レストランの場合

けれども、レストランで出されたワインが「ブショネ」だと感じたのであれば、思い切って申し出てみることをおすすめ。もし「ブショネ」と判断されれば、基本的にはその場で交換してもらうことができるからです。レストランで「ブショネ」に当たってしまったと思ったら、ソムリエに伝えてみてください。すぐにテイスティングしてくれるでしょう。

ブショネしたワインの使い道

ブショネしたワインは飲めるの?

「ブショネ」したワインは、本来持っている香りや味わいが失われています。けれども、飲んだとしても身体に悪影響を与えるものではありません。つまり、飲もうと思えば飲めるワインなのです。「ブショネ」の程度が弱ければ、そのまま気づかずに飲んでしまう人も多いのとか。 ちなみに「ブショネ」のワインにポリ袋などを浸して、数分間おいて引き上げると、「ブショネ」のにおいを減少させることができるという裏技も。ただ、ほかの香りも飛んでしまうので、あまり期待はしないように。

ブショネしたワインを料理に活用

「ブショネ」したワインは、料理酒として再利用できます。 赤ワインの場合には、カレーやビーブシチューなどのお肉を使用した煮込み料理などにぴったり。いつものカレーも赤ワインを入れることでちょっぴり贅沢な味あいに仕上げることができます。白ワインの場合には、ちょっと再利用は難しくなってしまいますが、赤ワイン同様、豚肉料理などの料理酒として使えます。

「ブショネ」を知ってワインへの見識を深めよう♪

ここでは、「ブショネ」したワインの特徴やほかの劣化との違い、見分け方などをご紹介しました。せっかく楽しみにしていたワインが劣化していたら、がっかりしちゃうもの。けれども、どんなに理想的な環境でつくられたとしても生まれてしまうのがこの「ブショネ」です。 これに当たるか当たらないかは運によるところが大きいですが、そういうものがあるということを知っておくことは大切。きっとワインに対する見識も深まることと思います!
▼ワインについてもっと勉強しよう!
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ