マデイラワインの魅力とは?200年前から変わらない味がそこにはある

マデイラワインを飲んだことはありますか?料理用のマデイラ酒として洋食でよく用いられていますが、ワインとして味わう機会は日本では、少ないようです。甘口のデザートワインと思われている方が多いようですが、食前酒向きの辛口もありますよ。

マデイラワインとは

マデイラワイン

Photo by shucyan

マデイラワインとは、アフリカのモロッコ沖に浮かぶポルトガル領マデイラ島で生産されている、ブランデーを添加してアルコール度数を高め、酵母の働きを止めることによって酸化を防ぐ「酒精強化ワイン」です。同じくポルトガルのポートワイン、スペインのシェリー、イタリアのマルサラワインと共に世界4大酒精強化ワインと呼ばれています。

ブランデーを加えるタイミングで辛口から甘口のコントロールが可能で、食前酒・デザートワイン・料理酒に使われます。

マデイラワインの誕生

その誕生には、歴史的なエピソードがあります。かつては、イギリス領であったアメリカに大量に輸出されていました。赤道を越える長い航海でワインが酸化してしまいましたが、これが偶然にも特有な風味がプラスされました。さらにアメリカの独立戦争が始まり、輸出がストップして大量の在庫の品質を保持するために、蒸留したワインを加えたのです。

マデイラワインの香りや味は?

ブランデーを添加していることに加えて独特の加熱工程や長期間の熟成などにより、マデイラワインは、とても芳醇な香りと味わいです。甘さでは、辛口から甘口まで4種類に分類され、料理酒としても盛んに用いられています。マデイラワインの輸出量で日本は何と世界第5位ですが、そのほとんどが調理用です。飲用としては、まだマイナーですね。

甘さで分類すると4種類

1. セコ(辛口)

甘さの調節は、醗酵の段階で蒸留酒を添加するタイミングで違って来ます。辛口のものは醗酵がほぼ完了して、糖分がほとんど無くなった段階で蒸留酒を添加します。さわやかな食前酒に。

2. メイオ・セコ(中辛口)

ほのかな甘みを持つ辛口です。冷やして魚介類や酸味のあるトマトソースを使ったパスタ、ラザニアなどのスパイシーお料理、チーズなどに合わせると好適です。

3. メイオ・ドセ(中甘口)

甘みが強めで、複雑なドライフルーツのような香りがあります。酸と甘みのバランスがよく、単体でお飲みになる他、スイーツとの相性が抜群です。牛肉や鴨肉に合わせるマデイラソースにも。

4. ドセ(甘口)

甘みが強いので、食後のデザートワインとして最適です。フルーツやチョコレートといっしょにお飲みになるのもおすすめです。アイスクリームにソースとしてかけてもリッチな気分と味ですよ。

独自の熟成方法

いっぱん的なワインと製法が大きく違うのは、人工的に加熱処理が施されることです。現在では主にふたつの方法があり、ワインの樽に温水の入ったパイプを通すクバ・デ・ガロールと、倉庫の2階に大きなガラス窓のある部屋を作り、そこにワイン樽を置いて太陽光で自然に加熱するカンティロと呼ばれる方法があります。

クバ・デ・ガロールでは、加熱は50℃以下で3ヶ月以上と決められており、カンティロでは人工加熱と同じ効果を得るためには2年かかると言われています。加熱処理が終わると木樽の中で常温で熟成期間に入ります。熟成は数年間から、長いものでは数十年間にも渡って行われ、香りと味を熟成させてゆきます。

合う料理は?マデイラワインの飲み方

マデイラワインは原料のブドウ由来の酸味と甘みを持っているので、お肉料理との相性が抜群で、フレンチではソースによく使われます。脂っぽさを抑えてくれて、その香りや味がお肉のうま味を引き立てます。牛肉や鴨肉のソテーにマデイラソースは定番です。

洋食ばかりでなく、炭火の香りをまとった鰻の蒲焼や焼き鳥のたれ焼きにも食中酒、食後酒としても合いますよ。油を多く使う中華料理やスパイシーなエスニック料理にもおすすめです。

特集

SPECIAL CONTENTS

WRITER

shucyan

カテゴリー

CATEGORY

ランキング

RANKING

毎日更新!SNSで逃さずチェックしよう