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「メドック地区」ってどこ?
メドック地区とはフランスの南部、大西洋側に位置するワインの名産地。長大なジロンド河口に広がるボルドー地方内の一区画のことを指します。
ボルドー地方といえば、ブルゴーニュと並ぶ世界的にも有名なワインの産地として知られていますよね。この中でも、メドック地区は最高級の赤ワインを生産する地区とさえいわれているんですよ。
メドック地区は温暖な海洋性気候で、太陽の出ている時間が長く、比較的乾燥しているのが特徴。河口なので、砂利や砂が多く混ざった石灰質の痩せた土地ですが、この土壌がワインづくりには最適。また、小石を多く含んだ土壌は水はけがよく、たっぷり浴びた太陽の熱を吸収し、気温が低くなる夜にはその熱を放出、ぶどうを寒さから守っているのだとか。
「メドック」と「オー・メドック」
メドック地区はジロンド河の上流と下流で「メドック(Medoc)」と「オー・メドック(Haut-Medoc)」の2つの地域に大きく分けられています。「オー(Haut)」とはフランス語で「上流」を意味することば。
ジロンド河上流の地区「オー・メドック」で作られたワインには、ワイン生産農家が集まる6つの村の名前が記されています。同じ地域のワインなのに、それぞれの味わいや見た目は大きく異なるんだとか。
ボトルに表示できる「6つの村」
サンテステフ
オー・メドックの中ではいちばん北に位置する村です。他の村に比べるとジロンド河口に近いので、その土壌には粘土質が多く含まれています。メドックの主力なぶどう品種であるカベルネソーヴィニヨン種の他にメルロー種のブレンドの割合が高いのが特徴。ワインの色は濃く、重くどっしりとしたタイプが多いです。
ポイヤック
ジロンド河口にありながら、砂利や小石の多い土壌のおかげで水はけもよいエリア。メドックの中でも第1級の赤ワインとされる3種が、この村から出ています。カベルネソーヴィニヨン種の特徴を最大限に引き出し、エレガントで豊かな香りを持つしっかりとしたワインが特徴です。
マルゴー
6つの村の中で最も南に位置するマルゴーは、ジロンド河口から離れる為、砂利の層が深い土壌が特徴。水はけが特別よく、メドックの中でももっとも繊細で美しいワインが生産されるといいます。日本でも人気の「シャトー・マルゴー」はこの村で作られていますよ。
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