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身が柔らかくて食べやすいカレイ
刺身や煮つけ、から揚げにしてもおいしいカレイは、クセがなく身がしっとりとしていて柔らかい白身の魚。1年中食べることができるし、食べやすいので食卓に登場することも多いのではないでしょうか。でもよく似た魚のヒラメとの区別はつきますか?そんなカレイとヒラメの違いや、カレイの代表的な種類をピックアップしてご紹介します。この機会にカレイについて知識を深めてみて。
ヒラメとはどう違うの?
「左ヒラメに右カレイ」という言葉を聞きますが、目が上に来るように置いたときに左を向くのがヒラメ、右を向くのがカレイになります。
ただ、「ヌマガレイ」という種類のカレイは両目が左についていて、一概には見分けられないことも。確実にヒラメとカレイを見分けるには、口を見ます。ヒラメは口が大きく歯がとがっています。一方カレイは口が小さく歯も発達していません。よって、大きな口を持つヒラメと、小さい口のカレイと判別できます。
味は両方とも淡白な白身魚ですが、ヒラメは全身の筋肉が引き締まっており、火をよく通すと固くなってしまうため、刺身やムニエルなどが向いています。
カレイは火を通してもふっくらと柔らかい肉質のため、煮つけやから揚げなどしっかり火を通す料理に向いています。
カレイは何種類いるの?
カレイはカレイ目カレイ科に分類され、種類が多く、世界には約100種ものカレイが生息しています。その内、日本でとれるものだけでも30種以上もあります。地方によって見た目、味、旬が違い、値段も変わってきます。
主なものをあげると、カレイ亜科には、ツノガレイ属に入るマガレイやマコガレイ、アカガレイ亜科にはアカガレイ属のアカガレイ、ムシガレイ亜科にはムシガレイ属のムシガレイなどがあります。
一方で「〜カレイ」と名前がついても、カレイの仲間ではなくヒラメなどに分類される魚もあります。
春夏がうまい!カレイの種類
クロガレイ
全体的に黒いクロガレイは、40cm前後の大きさ。北海道が主な産地で、価格はやや安いです。熱を通しても固く縮まらないので加熱してもおいしく、ムニエルやフライ、煮つけなどに向いています。3月中旬~4月下旬に産卵期になり、煮つけにすると子持ちになるので旬といわれていますが、卵を持たない季節でも、魚の身がおいしくいただけます。
スナガレイ
35cmほどの大きさのスナガレイは、ひし形をしていて、ひれが硬くザラザラしています。くぼんだ口がしゃくれたように見えるのが特徴。北日本で水揚げされる低価格のカレイで、東北や北海道では良く食べられています。脂が少なめでやや淡泊な味。ソテーしたり煮たり、から揚げにするのに向いています。
秋冬が旬のカレイも!
アカガレイ
カレイ科アカガレイ属のアカガレイは、水揚げされると赤くなり、全体に血がにじんだように見えることから、こう呼ばれるようになったそう。雄は25cm前後、雌は40cmほどになり、北海道や日本海沿岸で取れ、福井県では「越前カレイ」とも呼ばれています。カレイの中でも柔らかい身質で、煮ても焼いても、刺身でもいただけます。
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