ライター : donguri

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東北の郷土料理「芋煮(芋煮汁)」

Photo by donguri

芋煮は、山形県に古くから伝わる郷土料理です。親しい友人や親戚と河川敷で芋煮を食べる「芋煮会」は、山形の秋の風物詩となっているそう。現在では町おこしのためにテレビや雑誌でも紹介され、全国的にもその名が広がっています。 山形県だけでなく、青森県を除く東北地方では定番の家庭料理で、地域によって味付けや具材に微妙な違いがあります。秋に河川敷などで作られるため、シンプルな煮汁で野菜や肉を豪快に煮込む作り方が特徴です。本場山形では、〆にカレールーを加えて楽しむのが定番なのだとか。

材料(2〜3人分)

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作るときのコツ

  1. アクのある食材の下処理は丁寧に、煮込む際は2回に分けるのがポイントです。芋煮に使われる一般的な食材は、「里芋」「牛肉」「ねぎ」の3つ。そのほかはお家にある好きな野菜で作ってみてくださいね。

作り方

1.下準備をする

カットした芋煮の具材

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こんにゃくと里芋は塩でもみ洗いします。長ねぎは斜め切りに、牛肉、こんにゃく、里芋はひと口大に切りましょう。こんにゃくの臭いや里芋のぬめりが気になる方は、下ゆでしてから使うといいですよ。

2.具材を煮込む

里芋を煮込む写真

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鍋にだし汁、酒、里芋、こんにゃくを入れ火をつけます。沸騰したら中火にし、里芋に火が通るまで10分ほど煮込んでください。

3.味付けをする

芋煮に味付けをする写真

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牛肉、長ねぎ、醤油、みりんを加え、アクを取りながらひと煮立ちすれば完成です。ここで味をみて薄ければ、塩少々(分量外)を加えて調整してください。

宮城で人気♪ 味噌味の芋煮のレシピ

基本レシピでは、山形県で主流の醤油味の芋煮をご紹介しましたが、宮城では味噌味の芋煮が定番。味噌ならではのこってりとした深い風味で、ゴロゴロと具沢山なことも特徴です。お味噌汁のような感覚でいただけるので、ぜひこちらも試してみてくださいね。

みんなで食べるなら。芋煮鍋のレシピ

「芋煮」といえば大きな鍋で一度に作り、それをみんなで食べるイメージが強いですよね。ご家庭で作る場合にも、土鍋などでたくさん作ればみんなでわいわい楽しめます。鍋パーティーをするときなど、芋煮鍋を試してみませんか?

ほかにはない「芋煮」だけのおいしさを♪

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牛肉のコクとホクホクの里芋が合わさった「芋煮」には、通常の煮物や鍋では作れない特別な魅力があります。シンプルなのにクセになるおいしさは、東北民だけでなく日本の全国民がとりこになってしまうはず! アウトドアでみんなでわいわい騒ぎながら、家族でホッコリと温まりながら、うどんやおもちを入れてお手軽ランチにというように、さまざまな楽しみ方がある芋煮。ぜひ本場山形の味を、ご家庭で再現してみてくださいね♪
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